ホワイトニングで楽に! 手軽に! 白い歯を手に入れよう
白い歯はホワイトニングで
歯を白くするホワイトニングの医療技術は、1990年からの20年で大きく進歩しました。ホワイトニングには主に、診療室で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングでは、光触媒の入った漂白剤を使用します。この漂白剤を塗った歯の表面に光を当てると、漂白効果のある物質が発生し、それが歯に染み込んで色素を分解することにより歯が白くなります。
最近は、自分の家でできるホームホワイトニングが人気です。ホームホワイトニングは、一人ひとりの歯型に合わせて作ったカスタムトレーに漂白剤を入れて行います。刺激を抑えた漂白剤を使いますので、家でも安全にホワイトニングができます。
最近の歯科治療は、身体への負担や影響が少ない低侵襲治療(ていしんしゅうちりょう:ミニマルインターベンション)を基本とし、できるだけ歯を削ることなく治療するのがトレンドの治療法です。ホワイトニングはまさに低侵襲治療の考えに立脚した治療法と言えます。
白い歯外来
ホワイトニングに特化した「白い歯外来」を設ける歯科病院・医院も増えてきました。白い歯外来では、歯を白くするだけではなく、色素が沈着して黒ずんだ歯ぐきを、本来の健康なピンク色の歯ぐきに戻す治療も行っています。色素は歯ぐきの比較的表面に近いところに沈着するため、歯科用レーザーを当てて色素を除去してきれいにします。これは肌にできたしみを除去するのと同じ原理です。
メンテナンスをしっかりと
ホワイトニングでどのくらい歯が白くなるかは個人差があるので、治療の前に納得がいくまで歯科医に相談することが大切です。また、白い歯を保つためには定期的なメンテナンスが欠かせません。歯科衛生士から日ごろの手入れについてのアドバイスを受け、定期的に検診を受ける必要があります。白い歯は、歯科医、歯科衛生士、歯科技工士のチーム医療で支えるものなのです。
参考資料
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先生情報 / 大学情報
北海道医療大学 歯学部 歯学科 教授 斎藤 隆史 先生
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