病棟看護師の一日から学ぶ! 看護師に求められるもの
看護師は対象となる人の生活を支える専門職者
看護師というと、病院で血圧を測ったり採血している姿をイメージしますが、仕事はそれだけではありません。看護師は対象となる人の、その人らしい生活を支える専門職です。時として誰かの心にまで触れることができる仕事だからこそ、感動もあり、日々自己成長できる仕事です。「看護師さんに足湯につけてもらって足が軽くなったからリハビリを頑張る。」といった患者さんの声、「体重を減らすことは難しいけど、看護師さんにコツを教えてもらったから家でもできる自信がついた。」といった患者さんの声などを聞くと、看護師は患者さんの生活を支える大切な仕事をしていることがわかります。
患者さんをよく知ることが大切
病棟看護師の一日は、患者さんのことを知ることから始まります。カルテや看護記録、チーム間の申し送りで、これまでの患者さんの身体や心、入院生活の様子がどうであったのか、今日の患者さんの一日のスケジュールは何か、など、患者さんに適切な看護を提供するためには、まず患者さんのことを正しく知ることが大切なのです。そして、記録や申し送りのみの情報で患者さんを“知ったふう”になってはいけません。自分の目で観て、耳で聴いて、患者さんに触れて、患者さんに起こっていることを判断した上で患者さんに必要な看護を実践します。
看護師に必要な姿勢や能力
患者さんが辛そうにしていたら、「よく眠れていますか?」、「どこか調子が悪いですか?」、「 心配されていることがありますか?」と声をかけたり、熱や血圧を測ってみたり、患者さんの身体や心に何が起こっているのか、それがなぜ起こっているのかを判断します。そのために、看護師に必要な能力として、“観察力”や“洞察力”、“コミュニケーション力”などが求められます。そして、実際に患者さんに起きていることを分析し、適切な看護ケアを実践していくためには、高度な専門的知識やスキルが必要とされます。
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先生情報 / 大学情報
鳥取大学 医学部 保健学科 看護学専攻 教授 谷村 千華 先生
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