スポーツ選手を支えるアスレティックトレーナーとは
アスレティックトレーナーの仕事とは
スポーツが盛んになるにともない、アスレティックトレーナーという職業が注目を集めるようになりました。アスレティックトレーナーは、スポーツ選手のコンディションを医科学的側面からサポートする仕事で、選手本人、監督、コーチなどとコミュニケーションを取りながら効果的なトレーニング方法を考えたり、怪我をした時には、リハビリをサポートし、復帰に導いたりします。最近ではそれだけではなく、怪我を未然に防ぐトレーニングや身体づくりも求められるようになっています。
怪我を防ぐには、事前の身体づくりが不可欠
怪我を未然に防ぐには、想定される怪我の場面を考え、それに備える必要があります。例えば、ラグビーの場合、選手同士の接触やジャンプでの着地による怪我が多いですから、重いものを持つなど負荷をかけた状態で走ったり、片足でバランスを取ったりするトレーニングを行います。野球は肩を痛めるケースが多いため、肩関節についたインナーマッスルをチューブなどで鍛えます。サッカーは、特定の箇所というよりは、強く安定した体幹づくりをめざします。ほかにも、それぞれのスポーツごとに適したトレーニングを行うことで、怪我を防ぐことができます。こうしたトレーニングは、怪我の防止だけでなく、競技パフォーマンスの向上にもつながります。
どんどん進化するトレーニング技術
科学的トレーニングの重要性は、主に1950年代からの研究で注目されるようになりました。最近では、身体の機能、効果的なトレーニング方法など、世界中で日々新しい理論やメニューが発表されています。更新のスピードは速く、1年前の情報は、過去のもので使いものにならないと言っていいほどです。そのため、アスレティックトレーナーは、最新情報をチェックし続ける必要があります。実際、Jリーグをはじめ、プロスポーツの世界では、コストをかけて調査をし、日々の練習に取り入れています。それが、勝利や故障者の減少につながっているのです。
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先生情報 / 大学情報
帝京平成大学 人文社会学部 経営学科 トレーナー・スポーツ経営コース 講師 土屋 篤生 先生
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