真のグローバルコミュニケーションに必要なものとは?
国際交流に必要な「言語」と「発音」
世界の人々とグローバルなコミュニケーションをする上で、言語は最も重要な要素のひとつです。外国語を習得する場合、その言語を母語とするネイティブスピーカーの発音をマスターすることができれば、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも、その場で交わされる会話のニュアンスをより正確に、容易に理解できるようになります。
ネイティブの発音を身につけるために
日本語を母語とする人々の多くは、英語の発音が苦手で、どうしても日本語のカタカナ的な発音に陥ってしまいがちです。英語のネイティブスピーカーに、より近い発音をマスターするには、とにかく何度もくりかえし練習することが不可欠です。メジャーリーグで長きにわたって活躍し続けているイチロー選手も、普段から何千、何万回も素振り練習をしてバッティングの技術を磨いています。発音の練習には、口や顔の筋肉をよく動かすマッスルトレーニングや、自分自身の英語の発音を録音して聞き直し、ネイティブスピーカーの発音と何が違うのかを確認して修正することが大切です。
異国を旅することで得られる経験と気づき
グローバルコミュニケーションを学ぶ上で最も有益な方法は、ほかの国々を旅してみることです。思うように言葉が通じなくて、身振り手振りのジェスチャーで何とかやりとりすることもあるかもしれませんが、そうした経験をすれば、ジェスチャーもコミュニケーションに必要な「言語」のひとつであることが身をもってわかるはずです。旅をしながら日本とまったく異なる文化に身を浸す時間は、その国や人々に対する理解を自分自身の実体験に基づきながら深めていくことにつながります。
そうしてさまざまな国の文化に触れ、人々との出会いや交流を積み重ねていくうちに、この世界のすべての国や人々は、必ずどこかに良い部分を持っているということに、きっと気づくはずです。どこの国が良いとか悪いとかではなく、ただそれぞれに「違い」があるだけなのです。
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先生情報 / 大学情報
帝京平成大学 人文社会学部 人間文化学科 グローバルコミュニケーションコース 准教授 ジェイソン・グディア 先生
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