情報が多すぎる現代をナビゲートする「サーチエンジン」の未来とは?
インターネット上の膨大な情報を活用するには?
世界中にインターネットが普及し、サイト数も増加しています。TwitterやFacebookなどのSNSの利用も増え、インターネット上には膨大な情報が集まり、「ビッグデータ」とも呼ばれています。こうした情報をいかに活用するかはIT分野の重要なテーマのひとつです。情報の活用には、人間の情報処理能力が不可欠です。人間の能力は数十年前とそれほど変わっていないので、大規模化する情報を活用するためには、情報源と人間を仲介する「インタフェース」が重要になってきます。
サーチ(検索)エンジンは便利だが……
私たちが情報にアクセスするのに使うインタフェースのひとつが、GoogleやYahoo、百度などの「サーチエンジン」です。調べたいキーワードを入れると、その言葉が入ったページを表示するという極めてシンプルな仕組みながら、インターネットが普及した頃から多くの人に使われています。
こうしたサーチエンジンは便利ですが、複雑なことを調べるのには、それなりのセンスやテクニックが求められます。的確なキーワードを入れることはもちろん、キーワードを変えながら段階的に検索を重ねて、何時間もかかってしまうこともあります。
次世代サーチエンジンはどう進化する?
今後、複雑な検索が便利にできる次世代サーチエンジンの登場が期待されています。例えば、あるものと同時期に流行したアイテムの検索など「動向に関する問い」に答えられるサーチエンジンがあれば、2011年の東日本大震災の時に「原発」「放射能」などとともに「自転車」が注目を集めたことなどがわかります。これは交通機関が止まり、自転車の便利さが見直されたことが理由です。
こうした検索結果は、友だち同士の会話のネタを、大きなビジネスに生かせる可能性を秘めています。ほかにも人工知能などを活用した、さまざまなサーチエンジンが研究開発されており、今後の動向が期待されているのです。
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先生情報 / 大学情報
東京都立大学 システムデザイン学部 情報科学科 教授 高間 康史 先生
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