自分のストレス状態や性格を知り、より健康で豊かな生活を!

自分のストレス状態や性格を知り、より健康で豊かな生活を!

ストレスの状態は調べられる

現代の日本を、ストレス社会と表現する人がたくさんいます。ストレスの度合いを測るには、さまざまな方法があります。生理学的な指標であるバイタルサイン(血圧、呼吸数、体温など)の変化を調べる方法や、評価尺度質問用紙と呼ばれるアンケートを使って、心の内面を調べ、精神状態を推測する方法があります。また、唾液に分泌されるホルモンなどをバイオマーカーで調べる方法もあります。ストレスが高まると、アミラーゼという酵素やストレスホルモンであるコルチゾールが増えるので、この数値を測るのです。これらいくつかの指標を組み合わせれば、ストレスの状態を調べることができます。

ストレス状態が高いと、うつ病になる危険性も

ストレスが高い状態が続くとイライラしたり、精神的に不安定になったりします。衝動性や攻撃性が高い人は、うつ病にもなりやすいという調査結果があり、注意が必要です。また、こうした人は、ゲーム、スマートフォン、アルコール、薬物などに依存してしまうケースが多いとも言われています。イライラを抑えるためにゲームなどに安定を求め、数十万円を課金してしまうことも起きるのです。
ストレスの状態がわかれば、運動をしたり、ガムをかんだり、ストレスを発散させて、うつ病や精神疾患を防ぐこともできます。

自分の性格を知り、コントロールすることが重要

一番大切なのは、自分の性格や精神状態を意識しておくことです。ストレスを感じやすいなど、自分の傾向を知っておけば、自分でコントロールすることができるはずです。こうした自分の傾向は、過去の経験からも知ることができるでしょうし、さまざまな医学的手法によって調べることもできます。ゲームも「廃課金者(高額を費やしている人)」と言われるまでのめり込んだら問題ですが、適度に楽しむ程度であれば、人生に彩りを与えてくれる時間になるでしょう。

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先生情報 / 大学情報

埼玉県立大学 保健医療福祉学部 共通教育科 教授 田中 健一 先生

埼玉県立大学 保健医療福祉学部 共通教育科 教授 田中 健一 先生

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基礎医学、神経科学

先生が目指すSDGs

メッセージ

私は、保健医療福祉分野の基盤となる基礎医学、特に生理学、薬理学の研究をしています。生理学では人体を構成する諸器官の機能や働きに着目し、正常な人体について学びます。薬理学では、薬が人体の中でどのようにして効き目を示すのか、代表的な薬を例にして学んでいきます。
生理学、薬理学といった基礎医学を学ぶことで、将来、あなたが保健医療福祉分野の専門職として働く時に、患者さんを救う大きな武器となります。あなたも基礎医学に強い、保健医療福祉分野の専門職になりませんか。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

埼玉県立大学に関心を持ったあなたは

埼玉県立大学は、保健・医療・福祉の「連携と統合」を目指し、学科を超えた地域活動・研究活動を行っています。多くの優秀な若者たち、明日の社会づくりの希望を持った若い力がいつかそれぞれの地域や職場で、あるいは世界のどこかで、高い志と豊かな感性、深い知識や技術を持って貢献できる可能性を秘めた人材として育っていけるよう全力で応援します。