ココロとカラダの関係を知って、上手にセルフコントロール

ココロとカラダの関係を知って、上手にセルフコントロール

ココロとカラダをつなぐ「自律神経」

あなたのココロの状態は、あなた自身の生活習慣と深い関係があります。成人10万人を対象とした調査によると、日頃から十分な睡眠や規則正しい食事などを取っている人は、ストレスに対する耐性が高いということがわかっています。つまり、カラダの健康につながる生活習慣は、ココロの健康にもつながるのです。ココロとカラダをつなぐものの一つが「自律神経」で、緊張すると優位になる「交感神経」、リラックスすると優位になる「副交感神経」で構成されています。心身の健康は2つの神経が交互に働きながら調整しているのですが、そのバランスが乱れるとさまざまな不調が表れてきます。

毎日の生活を見つめ直して、ココロも健康に

主に生活習慣の乱れやストレスが自律神経のバランスを乱す要因になります。ココロの健康を維持するには、遅くまで起きている夜型生活を改め、7時間程度の睡眠をしっかり取ることや、栄養バランスを考えた3食と、適度な運動が必要です。不安や悩みを一人で抱え込まず、早めに相談できるネットワークを持つことも大切です。友だちや両親をはじめ、学校の先生、近所の幼なじみなど、私たちは自分が思っている以上に多くの人々とつながっているものです。このような日頃からの関係づくりも重要です。

セルフコントロールのスキルを身につけよう

ココロが疲れているときは、軽い運動が心身の緊張を和らげてくれます。特に午後3時以降に運動をすると、睡眠の質が高まりますし、料理や音楽鑑賞など、自分が楽しく集中できることも効果的です。また、マインドフルネスといった瞑想(めいそう)法やカウンセリングといったココロを安定させる方法もあります。私たちにとって心身の健康をセルフコントロールする力は、学習効果を上げたり、社会で活動するための重要なスキルとなります。また、これらの知識は、ストレスやショックを受けた人々のココロのケアなどにも生かされます。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

桃山学院大学 人間教育学部(予定) 人間教育学科 教授 栗岡 住子 先生

桃山学院大学 人間教育学部(予定) 人間教育学科 教授 栗岡 住子 先生

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健康科学

メッセージ

好きな人に会ってドキドキしたり、試合に負けて悔しくて眠れなかったりした経験はありませんか。ココロとカラダの働きは密接に関係しています。お互いをつなぐものの一つに、「自律神経」という心臓や呼吸などの働きを調整している神経があります。ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れると、頭がぼーっとしたり、夜に眠れなくなったりします。
逆に自立神経を上手にコントロールできれば、普段以上の力を発揮することもできます。ココロとカラダの関係や自律神経のコントロールに関心があるなら、ぜひ一緒に勉強しましょう。

先生への質問

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大学4年間は、実社会で活躍する前の最終教育期間です。実社会で問われるのは、解決すべき課題を見出し、その課題を具体的に解き、そして実行する力です。この課題解決と実行のためには物事の本質を見抜く力を自らが獲得していかなければなりません。
桃山学院大学は「自ら学ぶ力」をはぐぐむ大学。勉学、クラブ活動、ボランティア活動、海外研修、キャリア支援など、学生が自身の能力を自覚し、4年間で磨き上げていくための環境整備に力を入れています。
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