体験から学ぶ人間関係、コミュニケーションのトレーニング

体験から学ぶ人間関係、コミュニケーションのトレーニング

自分のコミュニケーション能力を伸ばす

「リーダーシップのある人」と聞くと、周囲をグイグイ引っ張っていく人をイメージする人も多いでしょう。実際は、人と人をつなげたり、チームをまとめたりする力を持つ人もリーダーといえます。
自分のコミュニケーション能力がどの程度なのか、客観的に知ることはとても大切です。そして、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力を伸ばす効果的な手法のひとつに、人間関係トレーニングがあります。例えば、「旅行のお土産を買う」といったミッションを数人のチームで行います。限られた情報を共有しながら、時間内に目的の店を探して、お土産を買うのです。チームで問題解決する過程を通じて、体験的にコミュニケーションとは何かを発見します。

人間関係に必要なスキルと多様な価値観

このトレーニングでは、チームで情報を収集して整理し、選択することが必要です。机上で学んだ理論を実践しつつ、協力やコミュニケーションの難しさを知る機会にもなります。いかに相手の話を聞いていないかに気づき、効果的にコミュニケーションするには何が必要かも実体験として見えてくるのです。ほかに、演劇を使ったトレーニングもあります。いろいろな役柄を演じることで、多様な価値観に気づくことができます。

生きていく力を育む

ディベートも、コミュニケーションの能力向上に有効です。特定のテーマにおいて、自分の考えとは関係なく、否定側あるいは肯定側に分かれて討議します。そのため事前に調べ、論理的に考え、相手が納得する証拠を用意することも必要です。また、相手の意見を聞いて理解し、的確に答えること、ジャッジを納得させることを学びます。これらは、実社会で生かせるスキルとなるでしょう。テーマは、家族やジェンダー、女性のライフステージ、福祉など多岐にわたります。
幅広い視点と多様な情報を得て自ら解決していく力、人間関係を築くコミュニケーションの力は、人が生きていく上でとても大切なものとなるのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

椙山女学園大学 人間関係学部 人間共生学科 ※2024年4月開設 教授 吉田 あけみ 先生

椙山女学園大学 人間関係学部 人間共生学科 ※2024年4月開設 教授 吉田 あけみ 先生

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社会学

先生が目指すSDGs

メッセージ

人生は選択の連続です。「今日は何を着ようかな」という日常のことも、大学進学、就職など、自分が納得する人生を手にするにも、自分自身の選択が必要です。女性は、結婚するか否かの選択をはじめ、出産・子育てといったライフスタイルから見たキャリアデザインも大切です。親の思いや周りからの期待といった環境もあるでしょう。それらを含めて自分で考え、行動し、問題解決に向かう力を養うことが必要です。そんな力を得るとともに、社会を知り、社会に影響を与えることができるのが社会学です。一緒に学び、豊かな人生にしましょう。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

椙山女学園大学に関心を持ったあなたは

「わたしは、自分らしく生きられる社会を、つくる。」
人間の多様性とつながりを探究し、人間関係力を生かし共生社会のその先へ。

多様化した社会に求められるのは、立場の異なる人たちがつながり支え合える共生社会の構築です。人間共生学科では、「多様性」「包摂性」をキーワードに、変化し続ける社会の中で生きる多様な人への深い理解と、そのつながりや支え合いの仕組みを学び、社会にある「当たり前」を問い直す柔軟な思考と実践力を養います。