情報の力で地域を豊かに

情報の力で地域を豊かに

情報技術で地域活性化

地域活性化を実現するためには、コンテンツをどのように見せるか、といった視点も必要です。代表的な方法は観光PRですが、そのためにIoT(モノのインターネット)などの情報技術の活用は有効です。例えば地域で得られるデータを分析して、名物となる新商品を開発したり、アプリで役立つ情報を発信したりすることが可能です。

地域産業への応用を考える

発信するコンテンツは地域の外に向けた情報だけでなく、地元の人向けのものもあります。例えば宮城県では農業や漁業に従事する人が多いため、気象や水温、降水量といった数値的なデータの需要があります。長年農業や漁業に携わっている人は、経験や知識から正確に降水量の変化や気候を読み取っています。それらは直感的に見えますが、データと照らし合わせると一致することが多いのです。そうした一次産業に関する技術や知識は感覚的に継承されてきた点が多く、何年もかけて覚えていくものでした。そのため後継者不足に悩んでいる農家や漁師もいます。もし、データを分析して、適切な肥料やその日に獲りやすい魚の種類などを導くことができれば、経験の少ない若者もある程度の成果を上げることができます。すると新規参入のハードルが下がり、一次産業を活発にできると考えられています。

ターゲット設定の重要性

地域に関する情報は集めるだけでなく、発信する手段も大切です。スマートフォン向けアプリの場合、単独で発信するだけでなくイベントなどで利用することもひとつの手段です。例えば東松島市と共同開発された、地域について知るためのクイズアプリは、地域発信のイベントで使用することで、継続的なユーザーを獲得しました。誰に向けた情報なのかというターゲット設定も必要です。子どもに使ってもらうのであれば難易度を下げる、家族で使うのであれば親や祖父母世代が子どもに教えながら楽しめるように難易度を少し上げるなど、ターゲットを決めて情報の使い方を工夫することが重要なのです。

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先生情報 / 大学情報

宮城学院女子大学 現代ビジネス学部 現代ビジネス学科 准教授 舛井 道晴 先生

宮城学院女子大学 現代ビジネス学部 現代ビジネス学科 准教授 舛井 道晴 先生

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現代ビジネス学

先生が目指すSDGs

メッセージ

通学路などのいつも見慣れた景色の中にも、なんらかの気づきがあると思います。発想のタネは意外にどこにでも落ちているもので、改めて見直すと、地元の魅力やささいな変化を発見できるかもしれません。一度は地元を離れても、いつか帰ってきて生活したり、働いたりする可能性はあると思います。そうしたとき、高校生時代の気づきが新しいことを始めるきっかけになるはずです。
勉強を無味乾燥だと感じたときにも地元の風景がモチベーションになるかもしれません。教科書の外にある景色にも目を向けてみましょう。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

宮城学院女子大学に関心を持ったあなたは

1886年(明治19年)、日本の近代化にあたり教育を自らの手で推し進めようと、「自由と愛」をうたうキリスト教に基づいて誕生した女学校、宮城学院。
そのキリスト教精神、進取・自主の精神は今も変わらずに受け継がれ、学生たちは研究活動、海外交流、イベント、クラブ・サークルなど、積極的なキャンパスライフの中で自立した女性の成長を実現させています。
時代は変わっても、自分の夢に向かってがんばる女性、チャレンジスピリットを燃やし続ける意欲ある女性を、宮城学院は応援します。