講義No.10770 観光学

観光が日本を救う!? 観光にはできることが沢山ある!

観光が日本を救う!? 観光にはできることが沢山ある!

キーワードは「観光」

いま、地方はかなり疲弊しています。若者が都会へ出ていく人口流出や少子高齢化が進んでいます。若者がいなくなれば農業、漁業、林業を始めとした地域の産業の担い手がいなくなります。その土地に伝わる伝統的な技術や技法、職人が伝える伝統産業も、後継者問題を抱えることになります。そういった地場産業の衰退、人口減少といった問題を考えるキーワードになるのが「観光」です。

観光が日本を救う

観光産業は、宿泊業や旅行業だけではありません。近年、「観光」は、観光従事者と、観光には直接は関係ない人たちが、いかに連携していくかが議論されています。例えば、漁業や林業、また伝統工芸の体験など、見て触れて楽しんでもらうタイプの観光コンテンツの造成です。これらの取り組みは、産業の未来への可能性を広げるうえで大変重要です。
新型コロナ感染症拡大前には、ドラッグストアや百貨店といった観光と関係ない業種がインバウンドの恩恵を受けました。コロナ感染症の拡大が落ち着けば、必ず訪日外国人観光客は戻ってきます。そのとき、キャパシティ以上の観光客が押し寄せる「オーバーツーリズム」に備えて、観光客が訪れたい、住みたいと思えるようなバランスのとれた観光まちづくりを考えておくことが必要です。観光は、疲弊している地方はもとより、日本全体を救う可能性を秘めているからです。

地方の課題

アジアからの工場視察を受け入れていたある車部品メーカーは、増加する要望に対応するため観光の部署を立ち上げました。そして、地域の物流見学なども含めた産業観光の商品を作りました。地域の産業を観光で盛り上げる取り組みの一つです。
しかし、まだまだ課題はあります。例えば、地方の町並み保全や文化財保護です。地方は、地域の宝であるこれらを誰が維持管理し、費用はどうするかといった問題に悩まされています。もし、古い街並みが駐車場にでもなれば、観光資源が消えてしまうわけです。地域の資源を守り、活用して残していくことは、今後の日本にとって重要な課題なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

愛知淑徳大学 交流文化学部 交流文化学科 国際交流・観光専攻 教授 林 大策 先生

愛知淑徳大学 交流文化学部 交流文化学科 国際交流・観光専攻 教授 林 大策 先生

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観光学、まちづくり論

先生が目指すSDGs

メッセージ

「学び」が、自分の人生を切り開くことがあります。そして、一歩踏み出す勇気を与えてくれます。「学ぼう」「知ろう」という「好奇心」を大切にしてください。その気持ちが、自らの人生を変えることがあるからです。それは私の自身の経験から強く感じています。私は、大学卒業後に民間企業で20年以上勤めました。その間に新たな学びを得るため、社会人のまま大学院に入って仕事をしながら勉強し、今の道につながりました。学びが人生を切り開いてくれます。大学は、高校までとは違った学びがありますから、ぜひ期待してください。

先生への質問

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愛知淑徳大学に関心を持ったあなたは

愛知淑徳大学は、9学部13学科13専攻を擁する総合大学です。「違いを共に生きる」の理念のもと、常に新しい時代に対応できる人材の育成をめざし、独自の学びのシステムを展開しています。実社会で生かせる力や資格取得を目標とし、多様な知識と技術を身につける「全学共通教育」と、学部・学科ごとの専門分野を追求する「専門教育」で、高度な専門知識と実践力、豊かな人間性を養います。総合大学のメリットを生かし、学部・学科の枠を超えて学べる教育環境も整備。学生一人ひとりの学ぶ意欲に応えます。