講義No.11528 医療技術

アスリートの身体づくりを高齢者や女性の健康づくりに生かす

アスリートの身体づくりを高齢者や女性の健康づくりに生かす

アスリートの活躍をサポートする理学療法士

オリンピックに出場する選手たちは、自分の身体に日々真剣に向き合いながらトレーニングしています。そんなアスリートのケガからの復帰をサポートし、再発リスクの管理や予防、パフォーマンス向上を支えるのが「理学療法士」です。ウォーミングアップやクールダウンでよく行うストレッチは、ケガの予防やパフォーマンスの向上に効果的ですが、効率的かつ個々の目的に合った方法を研究して実践指導することで、アスリートのパフォーマンスをサポートしています。

高齢者や女性の健康づくりに役立てる

また、アスリートの身体づくりにヒントを得て、高齢者や女性の健康づくりも支援しています。アスリートは、自分の身体の小さな変化に気づき、ストレッチやトレーニングで修正しています。理学療法士はアスリートに限らず、子どもから成人、高齢者、女性などに対し、それぞれの身体の機能や特徴を考慮しながら評価し、治療方法を提案、指導しています。また、女性の身体は、月経、妊娠や出産、加齢などによって大きく変化します。女性アスリートは、このような身体の変化に加えて競技の影響も受けるため、体調管理が大切です。そこで理学療法士は、身体の解剖や生理を考慮しながら、運動による健康づくりのサポートをしているのです。

社会全体の健康づくりに貢献

理学療法士は、病院などでリハビリテーションを行っているイメージがあるかもしれませんが、健康づくりといった社会的ニーズに応えることもでき、活動の場が広がっています。例えば、自治体や企業と共同で研究することで、社会のニーズを理解し、モノづくりやコトづくり、ヒトづくりを通して、人々の健康をサポートすることは社会貢献にもつながります。今、社会で不可欠となっているSDGsの、「3.すべての人に健康と福祉を」そしてこれらの重要性を伝える「4.質の高い教育をみんなに」に関わっていくことができるのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

北海道大学 医学部 保健学科 准教授 寒川 美奈 先生

北海道大学 医学部 保健学科 准教授 寒川 美奈 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

理学療法学、スポーツ理学療法学

先生が目指すSDGs

メッセージ

高校生は、これからの自分と向き合うための人生でも大切な時期です。だからこそ、高校生のうちにできること、好きなことを見つけて楽しい時間を作ってください。音楽、スポーツ、ゲームなんでもいいです。何か好きなこと、楽しいことがあると頑張れると思います。これからの自分の人生をデザインし、人生を歩んでいく源にもなるでしょう。たとえ回り道をしても、ときには失敗しても大丈夫です。自分らしく前向きに生きていけるよう、感性や感覚を大切にして、この時この選択に向き合いながら充実した高校時代にしてください。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

北海道大学に関心を持ったあなたは

北海道大学は、学士号を授与する日本最初の大学である札幌農学校として1876年に創設されました。初代教頭のクラーク博士が札幌を去る際に学生に残した、「Boys, be ambitious!」は、日本の若者によく知られた言葉で本学のモットーでもあります。また、140余年の歴史の中で教育研究の理念として、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」、「実学の重視」を掲げ、現在、国際的な教育研究の拠点を目指して教職員・学生が一丸となって努力しています。