「やりたいこと」の追求が社会を変える!?
社会を変える力を持つ「スタートアップ」
今までにないようなビジネスを立ち上げ、短期間で急成長する企業があります。それがスタートアップです。スタートアップは、そのビジネスで社会に変化を与えることがあります。大企業でもできなかったほどの変化をスタートアップが引き起こす場合も多いです。スタートアップのこの力に注目した政府は、2022年を「スタートアップ創出元年」と位置づけました。具体的には、スタートアップ担当大臣を置き、大規模な予算措置と「スタートアップ育成5カ年計画」を発表。国をあげて起業家やスタートアップを後押しする姿勢を明らかにしています。
スタートアップの研究とは?
そのようなスタートアップを立ち上げた起業家に焦点を当て、その行動原理を探るのが「起業家研究(entrepreneurship studies)」です。この研究は、比較的新しい分野のため、広く一般に応用できる研究成果はまだまだ少ない状態でしょう。しかしながら、起業家に関する傾向やアプローチの仕方などについて日々発展している分野でもあります。
「やりたいこと」の追求が生むイノベーション
最終的には起業家が「やりたいこと」を突き詰めることが大切です。たとえば、起業後数年以内に半分以上の企業が撤退するという指摘があります。「50%の確率で失敗するから起業しない」と考えるならそれでもいいでしょう。ただ、多くの起業家は、「AIでマーケティングができないか」「微生物から燃料を取り出せないか」というような、不可能にも思えるテーマに果敢に取り組み、ビジネスの世界で新しい道をつくり出しています。当然、失敗することの方が多いです。しかし、成功確率を考えるよりも、起業家が熱い思いを持って自分のやりたいテーマを追求した先に、社会のあり方を大きく変えるようなイノベーションが生まれる事実があります。
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駒澤大学 経営学部 市場戦略学科 教授 小野瀬 拡 先生
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