イノベーションが画期的なビジネスを生む!

イノベーションが画期的なビジネスを生む!

イノベーションとは

イノベーション(innovation)は英語で「革新」という意味ですが、特に経済的な成果をともなうさまざまな革新のことを指します。企業は、ある発明やアイデアを社会に受け入れられる価値に変換し、それをビジネスとして提案し、成果をあげることによってイノベーションを実現できるのです。
イノベーションは、新技術・新製品やサービスの開発という側面と、それらを効果的に実現するための組織の革新という側面があり、2つの相互作用を含めて広い意味でとらえていかなければならないものです。

どんなイノベーションが求められているのか

日本の企業におけるイノベーションは、製品の性能を伸ばす方向で発揮されてきました。しかし、使い手が違いを認識してじゅうぶんに利用できる機能水準を超えた製品が多くなってきた現在、イノベーションの方向転換を求められているのです。例えば、家庭用ゲームは画面の鮮明さや迫力を重視することで3DやCGの技術を高めていき、SONYのPS3に代表されるように、とても高度な性能になりました。一方、ゲームはコミュニケーションの手段だという新しい発想で、参加型のWiiやニンテンドーDSが誕生しました。このようにヒット製品やサービスの多くは、顧客にこれまでとは異なる価値をもたらす「破壊的イノベーション」の成果なのです。

イノベーションを生かす人と組織

企業における新しい発想を支えるのが組織です。しかし、組織内では非常識とされる発想が嫌われ、創造に対し摩擦が起こりがちです。また、異なる部署間での壁の厚さも問題で、せっかくの経営資源が囲い込まれて生かされない場合が多くみられます。このような弊害の原因を作らないようなトップやミドルのリーダーシップの重要性が叫ばれています。また、さまざまな情報をデータベース化し、組織で効率的に共有するさまざまな方法も提案されています。戦略と組織を両軸とした「ストラテジック・マネジメント」にはまだ課題が多いですが、それを克服してこそ新しいイノベーションが生まれるのです。

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先生情報 / 大学情報

成城大学 社会イノベーション学部 政策イノベーション学科 教授 遠藤 健哉 先生

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経営戦略論

メッセージ

社会イノベーション学部は、問題発見・解決型の学部です。今の生活に不安や不満など、乾きを持っているなら、何が問題かを明らかにし、たくさんある解決法の中から自分に合ったアプローチを提案していくのです。何か新しい提案をしたい、新しいことをやってみたいというあなたにはぴったりです。自分の意見を持っている人を歓迎します。不況の今だからこそ、イノベーション(革新)のチャンスがあります。すぐに成果が出ないとダメだとされ悪循環に陥っている社会傾向を打破し、「イノベートジャパン」していきましょう。

成城大学に関心を持ったあなたは

成城大学は小田急線「成城学園前」から徒歩3分の閑静な住宅街にあります。キャンパス内には幼稚園から大学院まであり、学内の敷地を幼稚園児、小学生が歩いています。また、学園の正門には扉が無く、24時間開放されており、さらに大学の周囲には高い塀はなく、低い生垣があります。それは、この地が成城学園を中心に開けた町だからです。在籍者数も5800名という小規模の大学ですので、成城大学では少人数教育の実践(各学部ゼミナールが必修、卒業論文も法学部を除いて必修)に力を注いでいます。