絵でプログラムをつくる?
あなたの知らないコンピュータの世界
コンピュータの真の実力を知る人は、そう多くはないと思われます。あなたは、コンピュータを使って何をしていますか? 文章を書いたり、音楽を聴いたり、またはインターネットをしたりと、あらゆる用途でコンピュータを使っていると思います。しかし、コンピュータの実力は、そういった機能を使うことにとどまらないのです。
それならば、コンピュータを使って、ほかにどんなことができるのでしょうか。ひとことで言えば、「あなたがしてほしいこと」を、コンピュータは叶えてくれるのです。例えば、すでにコンピュータによって実現されたもので言うと、天気予報の自動入手です。最近では、起床した時に開くとその日の天気予報が表示される携帯電話もあります。こういった機能も、コンピュータが人の要望を形にしてくれた一例です。
そして、誰でもが自分のしてほしいことをコンピュータにさせることができます。そのために必要なのが、「プログラミング」です。
あなたもプログラマー
プログラミングとは、いわば「しつけ」だと言えるかもしれません。子どもに歯を磨くようしつけるのと同様に、コンピュータにもプログラミングによって天気予報を自動的に表示させることができます。プログラミングは、「プログラミング言語」という数や記号によって構成される文字を、ある規則にそって並べることで完成します。しかし、現在使われているプログラミング言語は、呪文のように複雑です。したがって、今のところは、プログラマーと呼ばれる専門家しか、その言語を使ってプログラミングできない状況です。
そのような状況を打破し、誰でもがプログラミングを気軽にできるように、新しいプログラミング言語が開発されています。その中には絵に近い言語もあり、専門家でなくても気軽にそれを扱い、プログラムを作れるのではないかと考えられています。
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先生情報 / 大学情報
会津大学 コンピュータ理工学部 コンピュータ理工学科 教授 吉岡 廉太郎 先生
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