ピアノが弾けるってどんなこと?
~なぜ、ピアノなのか?~
教職に就こうと考えている人、特に小学校教諭、幼稚園教諭をめざす人の中には、「ピアノが弾けない」という問題意識を持つ人が少なくありません。小学校も低学年の担任になると、授業として音楽を担当する場合がありますし、幼稚園では、ピアノを弾きながら子どもと歌を歌う先生の姿をよく見かけます。小学校と幼稚園のいずれの教員採用試験の場合も、必ずといってよいほどピアノの試験が課せられます。では、なぜ数ある楽器の中で、ピアノがこれほど重視されるのでしょう。その理由には次の様なことが考えられます。一つは、ピアノは鍵盤を押さえれば音を出すことができるということ。そしてもう一つは、ピアノは指で押さえられる限りのたくさんの音を同時に出すことができるということ。メロディとハーモニー、この音楽を形成するふたつの要素を同時に弾き表すことができる楽器はピアノ(鍵盤楽器)以外ありません。言い換えれば、弾き易く、音楽の楽しさ、素晴らしさをたったひとつで表現できる楽器、それがピアノなのです。
~ピアノなんてこわくない~
教職を志してからピアノを始めた初心者が抱える悩みは、大抵「指が思うように動かない」、「楽譜が読めない」というふたつの点に集中します。しかし、このふたつは決して切り離して考えるべきものではありません。指を動かすということは、楽譜に書かれたことを的確に表現するということ。楽譜が正しく読める力、読譜力を身につけ、演奏表現に必要なテクニックを身につければ、ピアノなんてこわくない!
限られた養成期間の中でピアノ演奏技術を習得するためには、目的を持って、自身の習熟度に応じた課題を練習することが大切です。そして、一曲ずつ曲を仕上げていくごとに達成感が得られれば、それがピアノを弾く喜びと自信に繋がっていくでしょう。技術の習得は自己開発のひとつです。眠っている可能性を目覚めさせ、大いに拡げていきましょう。
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