スペイン語は、日本人に向いている

スペイン語は、日本人に向いている

発音しやすい言語

「カステラ」はポルトガル語として日本に入った言葉で、“カスティリアのお菓子”という意味です。カスティリアとは、かつてのスペイン王国のひとつです。また、パン、カッパ、カルタもポルトガル語が語源ですが、スペイン語にも同じ単語があります。
スペイン語は、日本人にとっては学びやすい言語です。母音がはっきりしているので日本語に近く、使う筋肉もほぼ同じだと言われています。スペイン語をカタカナで書いてそのまま発音すれば、きれいに伝わります。英語圏の人は、「r」や「l」の発音の癖を直すのに苦労する人が多くいます。
スペイン語はラテン語をルーツとし、イタリア語、フランス語やポルトガル語も同じ起源を持っている似た言語です。そのため、スペイン語をベースにすると、ほかのラテン語系のヨーロッパの言葉は学習しやすくなります。

架け橋になれる日本人

ビジネスにとって、スペイン語はこれから活用の機会が大きく増える言語です。アメリカ合衆国ではスペイン語を母語とするヒスパニックの数が急増しています。黒人を抜いて、マイノリティとしては最大のコミュニティです。人口が多いので、当然マーケットとしても注目されています。日本の企業もスペイン語でCMを流したり、スペイン語圏の人のニーズにあった商品開発を手がけています。しかし、日本人でスペイン語が話せる人はまだまだ少ないのが現状。陽気なラテン系の人たちは、日本人がきれいな発音で声をかけると「アミーゴ、アミーゴ」とすぐに仲良くしてくれます。
天然資源が豊富なラテンアメリカも、これから日本にとってますます重要な地域になることには間違いありません。今後は日本との架け橋になるような人材が大切になってきます。やはりスペイン語圏ではスペイン語で話せることが大きな力になります。地域の文化にも通じていて、言語能力にも長けている、そしてその上で交渉できる人材を育てることが、日本とラテンアメリカとの緊密な友好関係や安定した経済関係を築くことにつながります。

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南山大学 外国語学部 スペイン・ラテンアメリカ学科 教授 牛田 千鶴 先生

南山大学 外国語学部 スペイン・ラテンアメリカ学科 教授 牛田 千鶴 先生

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先生が目指すSDGs

メッセージ

なにごとにも好奇心を持って、日々生活してもらいたいと思います。本や新聞などの活字に限らず、テレビ、ラジオや音楽などから、いろいろな情報を得るようにしてください。そのとき、異質なものに対して拒絶するのではなく、好奇心を持って接してほしい。知りたいという気持ちが高まれば、理解するために言語への関心も向上します。そしてそれは、勉強のモチベーションを上げることにもつながります。

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南山大学は、人文学部、外国語学部、経済学部、経営学部、法学部、総合政策学部、理工学部、国際教養学部の全8学部18学科を擁する、中部地区を含む西日本唯一のカトリック総合大学です。海外からの留学生も多く、国際性豊かなキャンパスです。
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