レム睡眠とノンレム睡眠
筋肉が休息するレム睡眠
睡眠には大きく分けて「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があります。レム睡眠は、大脳は働いているが筋肉が休息している状態。大脳は働いているので、夢を見ていることが多くなります。また、目を動かしている神経は脳神経の支配領域なので、寝ているのに目は動いています。
大脳が休むノンレム睡眠
ノンレム睡眠は大脳が休んでいる状態ですが、4段階のステージがあります。1~4の順番に深くなり、第4ステージでは大脳がいちばん休んでいる状態になります。10~20代の人の睡眠は、レム睡眠が約22~25%、ノンレム睡眠は75~78%ぐらいです。ノンレム睡眠の割合は平均して第1ステージが33%、第2ステージが48%、第3が9%、第4が10%と、大脳が深く休息している第3・4ステージが約20%の割合となっています。睡眠の前半には大脳が休息をとる第3・4ステージが多くなります。寝入ってから朝まで一度も目が覚めない状態でもこの段階を行ったり来たりしていて、90分ぐらいの周期が目安になっています。しかし、睡眠不足や疲労が続いているともっと周期が短くなることもあります。あまりにも短いと、うとうとしながら夢を見ています。もし夢に変なものが出てきて体を動かそうとしても動きません。これが「金縛り」と言われる現象です。
毎日寝すぎる過眠症
過眠症の人は、寝入って間もない時間にレム睡眠になることがあります。例えば、授業中に座りながら寝てしまったりします。過眠症は、毎日10時間以上寝てしまっているにもかかわらず、起きている時に急に強い眠気が襲ってくる病気です。しかし平日に夜遅くまで勉強して睡眠不足になっている状態で、週末の休みに長時間寝てしまうのは過眠症ではなく、ごく普通のことです。普段より3時間以上多く寝て、それまで足りていなかった睡眠時間を調整しているだけで、過眠症ではありません。毎日毎日寝すぎてしまう過眠症は、薬で治すことができます。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。