手のひらの中のコンピュータ、iPhoneプログラマーへの道

手のひらの中のコンピュータ、iPhoneプログラマーへの道

携帯するコンピュータiPhone

アップル社が開発したiPhoneは、マルチメディアとインターネットを融合させた話題の携帯電話です。スクリーンのボタンをタッチして操作するスマートさと洗練されたインターフェイスの作りが魅力で、音楽プレーヤーやカメラ、無線LAN接続機能やGPS機能など、iPhoneは、まさに手のひらに収まるコンピュータです。ネット上のアップルストアでは、趣味やビジネスを楽しくするさまざまなアプリが提供され、価格も数百円です。無料ソフトも豊富で、自分仕様のiPhoneにするのも楽しみの1つです。

まずはC言語を学ぼう

iPhoneの基本ソフトは、Mac OS Xを携帯電話向けに組み替えたもので、UNIXというOSをベースに、C言語と呼ばれるプログラミング言語で構築されています。そのため、iPhoneアプリ開発への第1歩は、まずC言語を学ぶことです。同時に、オブジェクト指向という概念についても理解する必要があります。必要な開発環境は、アップル社からいつでも最新のものを無料で入手できます。これをMacにインストールすれば、自作のアプリは、iPhoneシミュレーターを使って、Mac上で動作確認できます。画面のデザインも、用意されたスタイリッシュな部品と、それらを関連づけるツールを使えば簡単です。アイデアとスキル、Macさえあれば、だれもがiPhoneプログラマーになれるのです。

仲間で共有!世界で売れる!あなたのアプリ

開発したアプリを、実際に自分のiPhoneで使ったり、たくさんの人とシェアしたい人は、アップル社のサイトに、あなた自身を開発者として登録しておきましょう。登録は無料で、大学生対象のMacのライセンスを使えば、iPhoneにアプリをダウンロードして開発したり、仲間と共有したりできます。さらに、有料の登録をすれば、アップストアで、世界に向けて無料配布、あるいは販売したりすることもできるのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。

先生情報 / 大学情報

京都産業大学 情報理工学部 情報理工学科 教授 荻原 剛志 先生

京都産業大学 情報理工学部 情報理工学科 教授 荻原 剛志 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

情報工学

先生が目指すSDGs

メッセージ

最近は AIの進歩が目覚ましいですが、AIにはソフトウェアの構造を設計することや、抽象化した概念を扱うことはまだできません。真に活躍できるソフトウェア開発者を目指すなら、プログラミング能力は当たり前、さらにその上のソフトウェアデザイナを目指しましょう。
情報理工学部では、iPhoneアプリにかぎらず、ソフトウェアやマルチメディアコンテンツをつくってみたいというやる気のある生徒を求めています。興味のある方はぜひ受験にチャレンジしてみてください。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

京都産業大学に関心を持ったあなたは

京都産業大学は、文系・理系合わせて10学部18学科、約15,000名がひとつのキャンパスで学ぶ総合大学です。この一拠点総合大学の利点を活かし、実社会で活きる高度な専門知識とスキルを養うとともに、学部を超えた知の交流により総合的かつ柔軟な学びを展開しています。各分野の第一線で研究を続ける教員たちから学ぶのは、実社会で強みになる専門知識。大講義だけでなく、対話を重視した少人数クラスや実践的な演習で、次世代を担うに足る「むすんで、うみだす。」力を身に付けていきます。