ソフトウェア開発は「モノづくり」
サービスを考えてソフトウェアを作る
コンピュータが社会に普及していく中で、ソフトウェア工学の知識を活用したインターネットサービスの研究は、ますます重要なものとなっています。今は単にコンピュータを使うだけでなく、iPadやiPhone、スマートフォンなどの各端末での情報共有や、ユーザビリティの向上が求められています。
ソフトウェアを作るということは、新しいサービスを考えることです。作ることだけでなく実際に使ってもらうことに意義があるのです。コンテンツやソフトウェアによって新しいニーズにいかに応えていくかがソフトウェア工学の基本と言えるでしょう。
すでに活用されているeラーニング
例えば、すでに現在教育現場で使われている「eラーニング」という、インターネットを使って学習するシステムがあります。これも「いつでもどこでも、同じ学習が受けられないか?」というニーズに基づき、文科省と連携して開発されたソフトウェアです。実際に試用し、eラーニングでどう勉強できるのか、ユーザビリティはどうかなど、さまざまなデータを取りながら、プログラミングが進められました。eラーニングは、教育分野はもちろん、ボランティア支援や地域ポータルサイトなどでも活用されています。
産学連携で新たなサービスを構築
情報化社会のニーズは多様化し、特にモバイル端末向けのサービスはこれからますます面白くなると言えます。現在は産学連携の研究も積極的に進められており、企業からの「こんなサービスができないか」という要望や、逆に研究者から企業に新しいサービスを提案するなど、実践的な研究が行われています。ソフトウェア開発の基本は「モノづくり」です。その面白さは、自分の作ったものを直接的に人に使ってもらえることです。自分が「こんなサービスがあったら便利だ」と思ったことを、ソフトウェアで実現し、時には世の中を変えていくこともできるのです。
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