ロボットの仕組みってどうなってるの?
ロボットはハードとソフトから生まれる
ロボットのジャンルの一つに「サービスロボット」があります。人の近くで人の代わりや人と協力して仕事を行うロボットのことで、店舗スタッフを務めたり、家事を手伝ったりするほか、人を探すレスキューロボットなど、生活に最も身近なロボットと言えます。
こうしたロボットを作り、動かすにはハードウェアとソフトウェアが必要です。ロボット製作ではCPU(中央演算処理装置)やモノを動かすためのモータ、入力用のセンサ、電池などの動力源、通信装置、骨組や外装を総称してハードウェアと呼びます。
ソフトウェアで動かし方を決める
ハード面だけをそろえてもロボットは動きません。モータを動かし、センサから情報を得るにはソフトウェア(プログラム)が必要です。駆動方法やアームの動かし方を変えるのにも、プログラムを書き換えなければなりません。その中でも行動を決めるプログラムは、自律性を決めるカギとなります。例えばレスキューロボットなら、自ら探索を行い、情報を中央のサーバに送ったり、未開拓のエリアや危険なエリアを地図上に表示させるなどの一連の独立した行動が、自律性に該当します。
人が介在しなくても仕事を遂行できるようにプログラムを構築する点が、コントローラで操作するだけのラジコンなどとの大きな違いであり、サービスロボットの特性です。
どこに手間をかけるべきなのか
ハードとソフト両面の知識が求められるので、ロボット作りは難しいとされてきました。しかし最近では、よく使われるプログラムが置かれたサイトがあり、誰でも自由に無償で使えます。しかも制御プログラムだけでなく、画像処理や顔認識などのAI(人工知能)にも対応しています。
その中の代表格がROS(Robot Operating System)というパッケージで、使い方をマスターすればロボットに必要な各種機能が利用でき、短期間でロボットの基本を作ることが可能です。その分、こだわりたい部分に時間をかけて良い製品を作るロボット製作者が増えているのです。
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先生情報 / 大学情報
中京大学 工学部 機械システム工学科 教授 清水 優 先生
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