私たちの生活の原点は、織田信長・豊臣秀吉の時代にあった

私たちの生活の原点は、織田信長・豊臣秀吉の時代にあった

戦国時代には生活環境も大きく変化した

「戦国時代」と聞いて、織田信長や豊臣秀吉などの武将の活躍をイメージする人も多いでしょう。ですが、この時代の庶民の暮らしに焦点を当ててみると、生活が大きく変化した時代でもあることがわかります。そして、それが、今日の私たちの生活につながっていることもたくさんあるのです。
例えば、食生活は、それまでは朝晩の1日2食が一般的でした。織田・豊臣の織豊(しょくほう)期になって城の建設ラッシュが始まり、労働者たちは体力を維持するために、1日3食を食べることも見え始めました。また、城造りをしていると食事の機会をもつのも難しくなります。そこで、簡単に食べられるそば屋ができたとされています。当時はそば粉をこねた「そばがき」という食べ物でしたが、現在のように麺にして食べました。これは日本で初めてのファストフードかもしれません。

情報や文化、ファッションも変化

情報のやりとりが頻繁になったのも、この頃です。それまでは、京都や大坂・堺といった中央の都市など一部の地域を中心として栄えていましたが、大名の城下町が日本のあちこちにできるようになりました。人が集まり、暮らしも変化しました。武将が京都から帰り、「都では花柄の着物が流行っていた」と地元に伝えると、人々は花柄の着物を着るようになりました。武将がほかの町に行き来する際に、情報も伝わるようになったのです。また、この頃にできた町名や字名が、現在も数多く残っています。

歴史を探る力をもつと、現代社会も見えてくる

事件や変化などは、それが起こる理由や背景が必ずあります。時代の流れだけでなく、違う視点でとらえるとさまざまなことが見えてきます。それは、今の政治でも同じことです。「今なぜ、強い政治家が出てきたのか」を考えると、安定を求めたからか、また市民に力がないからなのかもしれません。出来事の背景や構造をみると根本的な問題やその理由が見えてきます。歴史を探る力は、今の私たちの生活に生かすことも可能なのです。

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中京大学 文学部 歴史文化学科 教授 播磨 良紀 先生

中京大学 文学部 歴史文化学科 教授 播磨 良紀 先生

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歴史文化学、歴史学

メッセージ

どんなことでもいいので、興味や関心をもつことが大切です。おもしろいと思ったことは、吸収できるものです。誰からも「ああしろ、こうしろ」と言われない大学だからこそ、「おもしろがる」ことが大切になってきます。
これは、落語を聞くことに似ています。「これからどうなるんだろう」と興味をもって聞いていると、落語家の話から映像がイメージできます。だからこそ楽しめるのです。何気なく聞いているだけでは、何も得られません。楽しむからこそ、視野が広がり、新しい発見や知識の習得ができるのです。

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