3つのカギで創作ダンスの世界を極める
「恥ずかしさ」を捨てなきゃ始まらない!
「創作ダンス」は、身体を使って気持ちや情景などを表現します。それだけに、踊る人それぞれのバックボーンが無意識に表れるものだと言えます。例えば、地味に見える人が驚くほどダイナミックな動きをしたり、身体の大きい男性が優しく繊細な表現をすることもあります。そのような創作ダンスの面白さを体感するにはどうすればよいのでしょうか?
最初のカギは、「恥ずかしさを捨てること」です。最初は誰にでも照れや、下手な動きをしたくないという思いがありますが、その気持ちが動きを小さくしてしまいます。それでは上達しないし、何より自分自身が楽しくないでしょう。
そのためには、「お互いを尊重する」
恥ずかしい気持ちを捨てるには、一緒に踊る周りの人たちの協力が欠かせません。つまり、「お互いを尊重すること」で、これが2つめのカギになります。
例えば、ダンスの動きの研究中に、どんな動きが飛び出しても、笑ったり、文句を言ったり、冷やかしたりしないのがルールです。提案者は始め恥ずかしくても、だんだんみんなが同意をし、自分をまねて踊ってくれることが喜びに変わってきますし、みんなで協力することで連帯感が生まれます。このように、相手を認め、賛同する力がないと、創作ダンスは成り立たないのです。
「感じる力」を養う
最後のカギは、「創造力を養うこと」です。創作ダンスは、具体的な単語から抽象的な概念までいろいろなテーマを用意して、そこから自由に発想することから始まります。
創造力を養うためには、本を読み、映画館や美術館などに足を運んで、何かを「感じること」が大切です。そして、感じたことはメモしておくのです。普段からものごとを多方向から見て、考える習慣をつけておくことが大切です。役に立たないことなど、この世界には一つもありません。ダンスは身体を動かす表現であるとともに、芸術活動でもあります。日ごろから「感じる力」を養うことは、自分の芸術性を高め、柔軟なアイデアの蓄積にもつながります。
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中京大学 スポーツ科学部 スポーツ教育学科 講師 和光 理奈 先生
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