企業経営には信頼が大事

企業経営には信頼が大事

不祥事で企業が信用を失っている

かつての日本では、企業が成長発展することが社会全体の成長発展につながり、みんなが豊かで幸せになれると信じられていました。ところが利益優先のために社会の目を欺こうとするなど、さまざまな企業不祥事がおこっている現在、人々は企業に不信感を抱いています。企業が一度でも信頼を失えば、いくらよい経営戦略があっても、事業縮小や他企業からの買収、さらに倒産へと追い込まれかねません。今、お金や利益だけではなく、社会的な信頼を得ることが企業経営に求められています。

朝の清掃活動で会社の信頼を得る

企業が信頼を得るには、どうしたらよいか。それには経営を誠実に行いながら、広い意味でのCSR(企業の社会的責任)活動に取り組み、広くアピールすることが大切です。
例えば、従業員が毎朝、会社のまわりを清掃する活動を考えてみましょう。直接、企業の利益にはなりませんが、まわりをきれいにすることで、近隣の人々から「あそこの社員がいつもきれいにしてくれる」「いい会社だ」と思ってもらえます。小さな活動ですが、その積み重ねが企業の信頼につながるのです。

幅広く組織の構造や役割を考える経営学

企業は、株主、従業員、顧客、取引先、地域社会などと関わることで成り立っています。これらさまざまな利害関係者の意見や利益を考慮しながら、営利性と社会性の両方を追求していくことが大切です。また、企業の中心となる経営者には、自分を律するための「コーポレート・ガバナンス(企業統治)」、つまり「自己統治」の概念が必要です。
このように企業を研究の対象とする経営学ですが、その研究成果を、より信頼性が求められる医療経営、スポーツ組織の運営、産学協同プロジェクトなど、さまざまな組織の運営に生かすことができます。
また、1つの事象を多彩な視点から考える経営学を学ぶことによって、幅広く社会をとらえ、物事を考える判断基準を育むことができます。これらは、あなたの人生を自由で豊かなものにすることへとつながっています。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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愛知工業大学 経営学部 経営学科 スポーツマネジメント専攻 講師 老平 崇了 先生

愛知工業大学 経営学部 経営学科 スポーツマネジメント専攻 講師 老平 崇了 先生

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企業論、経営学、スポーツ経営論

メッセージ

経営学は研究者によって答えが違います。私は、経営学はあなたの人生を、自由で豊かなものにするための学問だと思っています。意思決定するときの軸を育み、人間性を豊かにすることで、人生の可能性の幅が広がるからです。また、人生の成功の秘訣は、好きなことを思いっきり楽しみ、幅広くいろいろな経験をすることにあるのではないでしょうか。私のゼミでは、いろいろなことにチャレンジし、また失敗することを歓迎しています。少しでも興味を持ったら、ぜひ私のゼミに来てください。

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工学を基盤とした実学教育を展開してきた愛知工業大学。
「工学部」・「経営学部」・「情報科学部」の3学部体制。ものづくりを中心とした『工科系総合大学』。
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