すべてのニーズに応える、新時代のコンクリートを生み出す

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コンクリートは発展途上の建築材料

「コンクリート」は、あらゆる建築物に使用される材料です。RC(鉄筋コンクリート)造の建築物はもちろん、純和風の木造住宅でも、基礎部分にはコンクリートが用いられています。
それほど身近で、幅広い用途で使われているコンクリートですが、実は、まだまだ改良の余地が残されている素材なのです。「強度が高くて」「ひび割れしにくく」「耐久性があって」「環境負荷も低い」理想のコンクリートを、従来通りの価格で供給するのは、難しいことですが、今なお求められていることです。

混ぜるものによって、特性が変化

コンクリートは、セメントに砂や水を混ぜ、化学反応によって硬化させたものです。砂や水の量を変えるだけでも特性が変わりますが、さらに石炭の燃えカスである「フライアッシュ」や、コンクリート廃材から作られる「再生骨材」を混合することで、強度や耐久性、建設現場での扱いやすさなどが変化します。
セメントの製造時に大量の二酸化炭素が排出されるため、近年ではフライアッシュや高炉スラグ微粉末などを積極的に混合し、セメントの量を減らしても強度が落ちないようにする研究も進められています。

建物の目的によって異なる「適材適所」

多くの公共施設や高層マンションは、コンクリートを多用するRC造で建てられています。これは、コンクリートならではの遮音性や堅牢感が、建築物の用途にマッチしているからです。一方、オフィスビルの多くは、業績や業態の変化に合わせて増改築しやすいように、鉄骨造で建てられています。鉄骨造は鉄骨をネジでつないで躯体が構成されるため、増改築さらには解体が容易という特徴を持っています。ほかの材料と同様にコンクリートにも適材適所が求められます。どの部分にどれくらいの量のコンクリートを使用するかは、建築物の使用目的やデザインによっても異なるわけです。

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先生情報 / 大学情報

北九州市立大学 国際環境工学部 建築デザイン学科 准教授 陶山 裕樹 先生

北九州市立大学 国際環境工学部 建築デザイン学科 准教授 陶山 裕樹 先生

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建築材料学、建築デザイン学、環境工学

先生が目指すSDGs

メッセージ

高校生のうちは大学の偏差値やネームバリューばかり意識しがちです。しかし、自分が興味を感じないジャンルの学問をおさめても、結局は長続きしないし、将来的にも生かせないように思います。
逆に、関心のある分野であれば、途中で挫折することがあっても頑張り抜くことができます。私も建築に対する興味があるからこそ、高いモチベーションを持って現在の仕事を続けることができています。自分が興味を持てる学科があるかどうか。これが、大学選びで最も大切なポイントだと思います。

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北九州市立大学は、文系4学部・1学群(北方キャンパス:外国語・経済・文・法学部、地域創生学群)、理系1学部(ひびきのキャンパス:国際環境工学部)を擁する公立の総合大学です。
産業技術の蓄積、アジアとの交流の歴史、環境問題への取組といった北九州地域の特性をいかし、「地域に根ざし、時代をリードする人材の育成と知の創造」を目指し、「選ばれる大学への質的成長」「大学のプレゼンス(存在感)」「環境・地域・アジア」をキーワードに、語学教育、環境人材育成、地域人材育成に力を入れています。