捻挫などを正しく治療する「スポーツリハビリ」とは?

捻挫などを正しく治療する「スポーツリハビリ」とは?

捻挫をするとくせになる?

サッカーやバスケットボールなどのスポーツを楽しむ際、気をつけなければならないのが、捻挫(ねんざ)などのケガです。骨折とは異なり、捻挫はその度合いによってはある程度動けてしまうため、無理をしてさらに悪化させてしまう危険性もあります。そして捻挫は、一度起こしてしまった後、適切な処置が施されないでいると、いったん治っても再び捻挫を起こしてしまう可能性が高いのです。そのため、捻挫をしてしまった場合は、専門的な知識と経験を持つ理学療法士やスポーツトレーナーによる評価と治療、そして回復のためのリハビリが大切になります。

「RICE処置」とスポーツリハビリ

捻挫をしてしまった時、最初に行うべきなのは「RICE処置」です。安静にする「Rest」、患部を冷やす「Ice」、適度に圧迫して腫れなどを抑える「Compression」、患部を心臓より高い位置に上げる「Elevation」を施すと、その後の回復を早めるのに効果があると言われています。また、必ずレントゲンを撮って患部の状態を正確に把握しておくことも重要です。
捻挫を起こした箇所は、その後2週間ほどで組織が再生します。その際に重要なのがリハビリです。適度に刺激を与えつつ、ゆっくり動かしていくのが基本です。再び捻挫を起こすくせをつけてしまわないよう、専門家の判断と指示による適切なスポーツリハビリテーションのプログラムに従う必要があるのです。

大切な役割を果たすスポーツトレーナー

スポーツにおけるケガや体調の異変は、時には選手寿命や命に関わる場合もあります。また、ケガの処置やリハビリの指示だけでなく、選手の日頃のコンディショニングや栄養面での管理など、理学療法士やスポーツトレーナーの果たすべき役割は大切で、さまざまな分野にわたります。海外では医師と同じくらい重要な役割として認められているその存在は、日本でも今後もっと評価されていくでしょう。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 教授 江玉 睦明 先生

新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 教授 江玉 睦明 先生

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理学療法学

先生が目指すSDGs

メッセージ

私はスポーツ理学療法、スポーツリハビリテーションについての研究を行っています。スポーツにおけるケガは、時には選手生命に関わる場合もあります。スポーツ選手のケガの予防や治療などについて興味を持っている人は、理学療法士をめざしてみませんか。ケガで悩んでいる選手が少しでも少なくなるように一緒にがんばりましょう。

先生への質問

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6学部15学科すべての学科で国家資格をはじめとした専門資格の取得に対応したカリキュラムを配置しています。また、看護・医療・リハビリ・栄養・スポーツ・福祉の総合大学である利点を生かし、他学科の学生がチームを形成して学ぶ「連携教育」を導入し、関連職種への理解やコミュニケーション技法を身につけることで実践的な「チーム医療」を学びます。さらに、【スポーツ×リハビリ】【看護×福祉】など、学科コラボによる学びで、幅広い知識を修得します。