イマドキの英語教育と効果的な学習方法とは?
コミュニケーション重視の英語教育
中学や高校の英語教育では、文法・音声・リーディングの3本柱で指導が行われています。教科書は、文法(言語材料)に、偉人伝や環境問題といったトピック(題材)を組み合わせるのが伝統的な構成です。指導法は、以前は文法やドリル(繰り返し練習)が中心でしたが、最近は、現実の言語コミュニケーションに近い場面やタスクの中で実践すると学習効果が高いことがわかっています。そのため、文部科学省の学習指導要領でも「英語でのコミュニケーション能力の向上」を掲げるなど、特に中学の教科書において、アクティビティ(コミュニケーション活動)を積極的に取り入れるようになっています。
万人にとってベストな学習法はない
一方で、コミュニケーションだけ学べばよいわけではないこともわかってきています。英語の基礎力を培うには、やはり文法やドリルも必要です。参考書などで「これだけやっていれば英語が上達する」というようなものもありますが、それが自分に合っているかどうかは別問題です。誰にでもフィットする、万人にとってベストな学習法はないのです。
したがって教員をめざす人は、生徒たちの多様なニーズに応えられるように、いろいろな指導法を身につけておく必要があります。また英語を学ぶ側も、ひとつのやり方に固執するのではなく、うまくいかない場合は学習法を変えてみることも大切です。
ちょっとしたコツで発音はよくなる
どうやったら英語の発音がよくなるのかについては、まだわかっていないことがたくさんあります。しかし、ちょっとしたコツをつかむことで上達することができます。例えば、舌と口の筋肉トレーニングです。ゴルフや野球でフォームを変えるとうまくなるのと同じことです。それから、音の強弱や伸び縮みといった、日本語にはない英語特有の発音の仕方を知ることです。英語の発音が悪くても世界で活躍している人はたくさんいますが、発音をよくすることで、実はリスニングもよくなるのです。
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