世界中の人と、つながることができる
教室内留学が可能に
近年、CALL(コール)と呼ばれる教育方法を行う学校が増えています。これは、Computer Assisted Language Learningの略で、コンピュータを用いた外国語学習・教育のことです。文字、音声、画像、動画といった多彩な伝達が可能な情報通信技術は、読む、書く、聞く、話すなどさまざまな技能を使う必要のある言語学習と相性がよく、大きな効果が期待されています。その最大のメリットは、コミュニケーションの手段や機会が豊富だということです。教室という閉じられた空間を飛び越え、活発なコミュニケーションを図ることができます。
口述ばかりが「会話」ではない
実際、インターネットテレビ電話「スカイプ」などを利用して、ネイティブスピーカーとリアルタイムに対話できる設備を用意している学校もあります。また、チャットや電子掲示板などを通じた文字によるコミュニケーションも言語学習に有効です。後から会話文を確認することで自分の間違いに気づくだけでなく、ほかの人の上手な表現を参考にできるのも、文字による会話のメリットです。お互いが、異なる国のネイティブスピーカーとして助け合う授業もあります。例えば、英語圏で日本語を学ぶ学生と、英語を学ぶ日本の学生とのやりとりです。どちらかが必ず母国語ではない言語を使うため、時折おぼつかなくなることもありますが、双方の学生が励まし合ったり、導き合ったりして素晴らしいコミュニケーションが繰り広げられます。
何をするために、習得するのか
技術革新が進むほど、言語の習得スタイルも多様化していきます。ただし、どれだけ技術が進歩しても、語学の習得に近道はありません。いつの時代も、大切なのはモチベーションです。言語はコミュニケーションのための道具ですから、習得した言語を使って何をするのかが重要になります。世界中の仲間と刺激し合いながら、その目標への歩みを加速化させる点も、「CALL授業」の大きな魅力です。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。