大自然の中で楽しく遊び成長する、「野外教育」のすごい効果
フィールドでの体験を通して学ぶ「野外教育」
野外で楽しむアクティビティには、スノーケリングやスクーバ・ダイビング、カヌー、ウィンドサーフィン、登山、トレッキング、キャンプ、スキー、スノーボードなど、さまざまな活動があります。沖縄では、豊かな自然を生かして、特にマリンスポーツをはじめとする野外活動が盛んです。それらの体験を通じて学ぶ「野外教育」の目的のひとつは、自然の中で楽しく遊ぶことです。しっかり楽しく遊んだ後には、野外活動に参加した学生たちの大きな成長があるのです。
感性を磨き、知性を鍛え、実行力を高める
「遊び」というと一見簡単そうですが、そのためには安全に活動する準備が不可欠です。自然は、誰にでも素晴らしい体験を与えてくれますが、初心者だからと言って手加減してくれません。甘く見ると、ケガや事故につながってしまいます。危険な場所や生き物に関する知識、身を守る方法などを学ぶ必要があるのです。また道具の正しい使い方も習得しなければいけません。
そして、身につけた知識を生かすには、感性のアンテナをいかに張り巡らせ、自然からの情報をキャッチすることが鍵になります。人間は、意識する時としない時で、認識できる情報量がまるで違うのです。野外活動で大切なのは、情報をたくさん入手できるように感性を磨くことです。そうすれば、自然の素晴らしさを深く味わうことができ、情報をもとに判断する知性が鍛えられ、目的を遂行する実行力も高まっていくのです。
生きる力を養い人生の達人に!
野外活動の達人は、「人生の達人」とも言われます。なぜなら野外活動には、さまざまな学びの要素が詰まっているからです。例えば、体を動かすことは体育、生き物を知ることは理科、飯ごう炊さんを行うと家庭科、地域文化を調べると社会科、そのほか、国語、数学、技術、芸術などあらゆる教科の学習につながります。さらに、協力することでコミュニケーション力や社会性も身につけることができます。野外教育を通じて、生きる力そのものを養うことができるのです。
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先生情報 / 大学情報
名桜大学 人間健康学部 スポーツ健康学科 上級准教授 遠矢 英憲 先生
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