「通じる英語」を身につけるための方法とは?

「通じる英語」を身につけるための方法とは?

国際社会の中での英語って?

英語を母語とする国は実はわずかですが、英語が公用語であったり学習している国は数多くあります。グローバル化する今の日本では、英語のネイティブスピーカーと話す機会はもとより、同じアジアやヨーロッパの人たちと英語で関わる機会が多いのが現状です。実際に、スペイン人はスペイン人らしい、フランス人はフランス人らしい英語で堂々と話しています。近年、日本の英語教育は、ネイティブの発音やリズムを「モデル」にしながら、国際レベルで通じる英語を「目標」にし、同時に日本人としての個性も出そうという考えが主流になってきています。

心のバリアを低くして、他言語を発想から学ぶ

重要なのは「コミュニケーションが成立する」ことです。発音だけが問題ではありません。カタカナ英語は本来の英語の意味と異なることが多く、英語圏で会話が成立しない場合があります。学習した英語でさえ、現地の人が使う場面やニュアンスが全く違う場合があります。それらの違いに気づくには、「疑う力」が必要です。例えば、全く解けなかったクイズが視点を変えるとスラスラ解けていくように、コミュニケーションも自分の常識を疑い、発想転換することで理解できるケースがあるのです。このようなスキルを心理学では「パラダイムシフト」といい、心のバリアを低くするトレーニングは他言語の習得にも有効なのです。

演劇を通じて、コミュニケーション力を養う

演劇の要素を取り入れた指導もあります。国家や民族の歴史、葛藤を描いたミュージカルなどを題材に、作品研究や台詞を掘り下げ、感情を乗せて演じることで、異文化や国際関係への理解を深めます。学生自らが社会の問題点を見つけ、検証し根拠を示して、英語によるドラマや朗読などパフォーマンスの技法で表現する取り組みもあります。この制作プロセスにおいて、英語で論理的に理解し発信する力、国際的に通じるコミュニケーション力を習得していきます。国際社会の情勢やニーズ、指導法の深化などから、英語の学び方も変わってきているのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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同志社女子大学 学芸学部 国際教養学科 教授 佐伯 林規江 先生

同志社女子大学 学芸学部 国際教養学科 教授 佐伯 林規江 先生

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国際教養学

メッセージ

国際教養学科では、全員が英語圏の大学へ1年間正規留学します。現地で国際的な視野を広げ、学問や生活を通して得た資質やコミュニケーションスキルを生かして論理的思考力を磨き、国際社会に羽ばたいていくための留学です。英語力はむしろ留学前にしっかり訓練します。帰国後の学生たちの成長はめざましく、自分の意思を自分の言葉で語れる自律性やしなやかさを身につけてきます。
英語や留学に興味のある人は、ぜひ一緒に学びましょう。そして、国際社会で通用する英語力と、それ以上にアピールできる自分の強みを育んでいきましょう。

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『Always rising to a new challenge(いつの時代も、新しきを生きる。)』
同志社女子大学は創立以来、常に時代の先駆けとなる新しい教育・研究に挑戦し、148年の歴史を歩んできました。キリスト教主義、国際主義、リベラルアーツを教育理念とし、学生一人一人が持っている才能を生かして、責任感を持って社会に貢献できる女性を育むことをめざしています。専門分野の研究のみならず異なる領域について学ぶことで、幅広い視野と豊かな発想、総合的な判断力を養うことを教育の基本に据えています。