日用品インタフェースで、劇的に変わるモノづくり
「インタラクティブ・デバイス」って何だ?
日用品にセンサーやコンピュータを組み込んだら便利になる? おもしろくなる? そんな発想から生まれたのが、「日用品インタフェース」をはじめとする、さまざまなインタラクティブ・デバイスの研究開発です。
インタフェースとは、情報や信号などをやりとりするための方法であり、インタラクティブとは「双方向の」、デバイスは、モニターやハードディスクなどのハードウェアのことです。インタラクティブ・デバイスは、双方向の情報をハードウェアを使って表現したり実際の動きにしたりする「モノ」です。つまり、情報処理技術を使ったモノづくりの研究開発のことです。
日用品とコンピュータをつないでより便利に
日用品をインタラクティブ・デバイス化すれば、日常生活で使っているモノに便利な機能をつけたり、新しい操作を加えたりできます。例えば、フォークにセンサーとコンピュータを組み込み、食べ物の色に反応する機能を持たせると、どの食品を食べたのかがデータとして表せます。それをスマホアプリと連携させ、まんべんなく食べるように音で反応するようにすれば、ゲーム感覚で子どもの偏食をなくすツールになるかもしれません。こうしたインタフェースを作るのに必要な基本知識が、プログラミング、電子回路設計、ハードウェアの構造設計です。
誰もが作れるユーザーインタフェースをめざす
コンピュータはもはや限られた一部の専門家だけの技術や知識ではありません。日用品インタフェース開発のもう1つの大切なポイントは汎用性です。データとプログラム、作り方がセットになったツールキットがあれば、誰でもそのアイテムを組み立て作ることができるのが理想です。そのために注目しているのが、スマートフォンの活用です。デバイスとスマートフォンのアプリ連動で操作をやさしく、おもしろくすれば、コンピュータを使っているという意識なしに、暮らしの中でその利便性や効果を自然に得られるでしょう。
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公立はこだて未来大学 システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 教授 塚田 浩二 先生
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