会社も自分もハッピーに! これからの働き方を考えよう
会社員の「越境経験」とは?
あなたは大学を卒業したあと、自分はどのような働き方をしていくか、想像してみたことはありますか? 日本ではこれまで、一度就職したら定年までずっと同じ会社で働く、いわゆる「終身雇用」が守られてきました。しかし現在は転職する人も増え、いろいろな働き方が選択できるようになっています。
転職のように組織の枠を超えて動くだけでなく、同じ会社にいても海外駐在などで外の世界に出ることを「越境経験」と呼びます。育児休暇中に地域コミュニティと接点を持つような場合や、副業で本業以外の仕事を持つような場合も越境経験と言えるでしょう。
転職・副業もウエルカムな時代に
これまでは転職や副業を良く思わない企業がほとんどでした。しかし外の世界に飛び出して、今までにない気づきや、自分らしさを見つけられたら、その人本人にとってプラスになるだけでなく、会社にとっても良い効果があるのではないかと考えられるようになってきています。
例えば転職しても、前に勤務していた会社での経験や、その組織の一員だったというアイデンティティはずっと心に残るでしょう。その結果、転職した人が前の会社と現在の会社をつなぐパイプ役になって、新しいビジネスチャンスを生み出すといった、良い効果をもたらすことも期待されています。
会社人間はNG! いろいろな居場所を持とう!
仕事一筋で会社以外にほとんど交友関係がない「会社人間」になってしまうと、定年や何らかの事情で退職したあとの選択肢が狭まってしまいます。そうならないためにも、普段から本業以外の仕事や趣味、地域のコミュニティとつながっておくなど、多様な価値観にふれておくと、いざ何か困ったことが起こっても柔軟に対応できるでしょう。
いくつかの「自分らしさ=アイデンティティ」の置き場所を持つということは、これからの働き方を考えるうえで大きなポイントの一つなのです。
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先生情報 / 大学情報
東京都立大学 経済経営学部 経済経営学科 教授 高尾 義明 先生
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