良い組織を作るには? 社会に出てからも役立つ部活動や委員会の経験
目標・モチベーション・コミュニケーション
あなたにとっての身近な組織といえば、部活動や委員会などですが、目標や課題を掲げて頑張っている人も多いでしょう。しかし、時には成果があがらないこともありますし、組織の中で仲間割れを起こすこともあります。
「良い組織をどのように作るのか」「メンバーはどのように行動するのか」などを考えるのが「経営組織論」や「組織行動論」です。良い組織に必要なのは、「めざすべき方向性や目標を具体的に共有していること」「その目標を達成しようというモチベーションがあること」、そして「チームの良い雰囲気を保つためのコミュニケーションが取れていること」です。このすべてにおいて大きな役割を担うのは、当然ながら組織を引っ張るリーダーになります。
リーダーシップで重視すべき2つの軸とは
リーダーとは、一方的に命令を下す立場ではなく、組織が良い方向に向かうようにうまく導いていく存在です。リーダーシップで重視するポイントとしては、2つの大きな軸があります。1つは全体の人間関係に気を配り、組織の雰囲気を良くすることです。もう1つは、ミッションを達成する具体的な方策や手順を考え、指示することです。この2軸のどちらを重視するかは、そのときどきの組織の状態で変わります。また、人には向き、不向きがあるので、自分の苦手な部分はほかのメンバーに補ってもらえば良いでしょう。
社会に出てからも役に立つ知識が身につく
会社という組織の中では、より人間関係も複雑になりますが、学生時代に部活動や委員会で経験した組織のまとめ方やリーダーシップの取り方などは、きっと社会人になっても役に立ちます。またモチベーションを上げるポイントなどもつかんでおけば、仕事にやる気を失いかけたとき何かしらの手がかりを見つけられるはずです。
こうした組織のあり方や、その中での行動の仕方などを学んでおくと、働き方もぐっと変わるでしょう。
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先生情報 / 大学情報
東京都立大学 経済経営学部 経済経営学科 教授 高尾 義明 先生
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