プログラミング的思考で問題解決
マウス操作だけでゲームをプログラミング!
プログラミングというと何やら難しい言葉を並べていくという印象がありますが、大事な点は難解な単語ではなく、論理的なつながりを表現する点です。それはマウス操作で円と矢印を指定していくだけでもできます。例えば、1つの円の中にキャラクターの絵を指定し、また別の円に同じキャラクターの少し違う動きの絵を入れます。ここに矢印を入力して絵の表示の仕方を指定すれば、パラパラ漫画の要領で絵が動くようになります。さらに、クリックしたときに倒れたキャラクターの絵を表示させれば、簡単なゲームも作れます。こうしたソフトウェアを使えば、感覚的にプログラムを組むことができます。
制御プログラミングはきっかけと繰り返し
この手法でロボットを動かすこともできます。例えば、ロボットに赤のボールは運ぶけれど緑のボールは運ばない、という動きをさせるとしましょう。センサーで色を感知させ、それを動作のきっかけにすれば、後は持ち上げる、運ぶといった動作を組み合わせていくだけです。複数のボールを運ぶならば、1つのボール運びを単位として、それをどのように繰り返すのか、その繰り返しをどのような条件で終わらせるかを考えることになります。
プログラミング的思考とは?
条件付けをすることで動きを変える、動作の単位を整理して組み合わせる、これがプログラミングの基本です。通常のプログラミング言語を使わずにプログラミングを学び始めたとしても、それさえきちんと踏まえていれば、どのような言語でもプログラムを組めるようになります。重要なのは言語ではなく、この論理的思考と組み合わせの考え方です。これはプログラミング的思考と呼ばれ、ソフトウェア開発だけでなく、さまざまな問題解決にも役立ちます。そのため、複雑になった情報化社会では、このような考え方を養うことが重要となっています。
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先生情報 / 大学情報
成蹊大学 理工学部 理工学科 教授 岡本 秀輔 先生
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