「セルフマーケティング」と「自分ブランディング」で、自己成長を!

「セルフマーケティング」と「自分ブランディング」で、自己成長を!

「自分の価値」を発見し伝える

「セルフマーケティング」という言葉があります。「自分という『商品』の価値を理解し、より効果的な売り出し方や市場へのアピールを考え、話題を作る」という自分ブランドのマーケティング戦略を意味します。一方、「自分ブランディング」とは、「自分の価値を確認して、自分の『工程表』と『取扱説明書』を作成すること」と表現できます。工程表とは「成長の道筋」であり、取扱説明書とは「特徴を正しく理解し、伝えること」です。
この二つは、「自分の価値や能力を認識し、成長の道筋を展望するとともに、そうした自分をあますところなく他者に伝える力をつけること」と言ってもいいでしょう。

これからの社会に有効

セルフマーケティングや自分ブランディングのように自分自身を知り、伝える努力は、自分のためだけではなく、社会にとっても大切なことです。社会の役に立つ自己有用感と自分の価値に自信を持つ自己肯定感を合わせて、自尊感情と呼びます。ところが、日本人は他国に比べ自尊感情が低いといわれています。しかし、社会はどんどんとグローバル化し、文化の違う人たちと交流を持って働く機会は増えていくでしょう。
自分が何者であるかを他者に伝える力があれば、自信を持つことができるだけではなく、他者との信頼関係を築きやすくなります。

言葉以外のコミュニケーションにも注目

では、どうすればよいでしょうか? 例えば、自分の性格について、ただ「短気だ」などと一方向から決めつけるのではなく、「物事の処理が速い」など別の言葉で言い換えてみると、新たな自分が見えてきます。また、「自分を伝える力」については、言葉以外のコミュニケーションにも注目します。服装、表情、振る舞いなどが、自分の情報(あなたの意思)を正しく伝えているのかを分析してみるのです。
現在、セルフマーケティングや自分ブランディングにとって有効な視点や方法が、研究、開発され、実践されています。それらを活用することが、自分自身を最大限に生かすことにつながるのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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大正大学 表現学部 メディア表現学科 准教授 外川 智恵 先生

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先生が目指すSDGs

メッセージ

高校時代から大学時代は、自分探しの真っ最中です。自分はどんな人間なのか、どう生きればいいのかを考える旅に踏み出したと言ってもいいでしょう。その旅(人生)は、仲間とともに歩むことでより豊かにすることができるでしょう。特に大学時代の友人の存在は、40代のうつ病の発症率に影響すると言われます。人生を左右する友人に出会い、まだ見ぬ友を探す術を身につける場所が大学なのです。そして大学は、試行錯誤や創意工夫を歓迎し、果敢に挑戦するあなたを応援してくれる場所です。失敗しても大丈夫! ぜひ、楽しみに来てください。

先生への質問

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大正大学は大正15(1926)年に設立された、2026年に100周年を迎える伝統のある大学です。6学部10学科の学問分野で文学や心理、歴史、メディアなど、多彩な学びを展開し、地域社会に貢献できる人材を目指します。キャンパスは東京都豊島区にあり、池袋・巣鴨からもアクセスしやすい立地です。全学部が4年間を同じキャンパスで過ごします。また、1学年約1200名の学生に対し、教員は154名。教員1人あたりの1学年の学生数が7.8名と、教員との距離が非常に近いことも特徴です。