「セルフマーケティング」と「自分ブランディング」で、自己成長を!
「自分の価値」を発見し伝える
「セルフマーケティング」という言葉があります。「自分という『商品』の価値を理解し、より効果的な売り出し方や市場へのアピールを考え、話題を作る」という自分ブランドのマーケティング戦略を意味します。一方、「自分ブランディング」とは、「自分の価値を確認して、自分の『工程表』と『取扱説明書』を作成すること」と表現できます。工程表とは「成長の道筋」であり、取扱説明書とは「特徴を正しく理解し、伝えること」です。
この二つは、「自分の価値や能力を認識し、成長の道筋を展望するとともに、そうした自分をあますところなく他者に伝える力をつけること」と言ってもいいでしょう。
これからの社会に有効
セルフマーケティングや自分ブランディングのように自分自身を知り、伝える努力は、自分のためだけではなく、社会にとっても大切なことです。社会の役に立つ自己有用感と自分の価値に自信を持つ自己肯定感を合わせて、自尊感情と呼びます。ところが、日本人は他国に比べ自尊感情が低いといわれています。しかし、社会はどんどんとグローバル化し、文化の違う人たちと交流を持って働く機会は増えていくでしょう。
自分が何者であるかを他者に伝える力があれば、自信を持つことができるだけではなく、他者との信頼関係を築きやすくなります。
言葉以外のコミュニケーションにも注目
では、どうすればよいでしょうか? 例えば、自分の性格について、ただ「短気だ」などと一方向から決めつけるのではなく、「物事の処理が速い」など別の言葉で言い換えてみると、新たな自分が見えてきます。また、「自分を伝える力」については、言葉以外のコミュニケーションにも注目します。服装、表情、振る舞いなどが、自分の情報(あなたの意思)を正しく伝えているのかを分析してみるのです。
現在、セルフマーケティングや自分ブランディングにとって有効な視点や方法が、研究、開発され、実践されています。それらを活用することが、自分自身を最大限に生かすことにつながるのです。
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大正大学 表現学部 メディア表現学科 准教授 外川 智恵 先生
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