部活でも使える! プロが伝授する舞台の世界
「舞台芸術」にもさまざまある
あなたは舞台芸術というと何を想像しますか? ミュージカル、演劇、コンサート、ライブ、歌舞伎、オペラ、バレエ、狂言、能……、これはすべて舞台芸術です。表現方法や演出方法が違いますが、この舞台芸術にはスタッフがいないと成立しません。また最近では2.5次元など新たなジャンルも創作され、ジャンルを超えたコラボ作品も登場しており、舞台スタッフとしては多くの舞台芸術を理解できる人材が求められています。
「舞台照明」とは
舞台照明とは舞台芸術で使用する照明機材を設置(仕込)、調整(フォーカス)、調光(明かりづくり)、操作(オペレート)、原状復帰(バラシ)する仕事で、劇場の客席の照明(客電)も操作します。
スタッフは公演の規模により数名~数十名で作業を行い、演出家や舞台監督、音響など他セクションと舞台芸術をつくり上げます。舞台スタッフの仕事に関してはコンピュータ化されていますが、最終的には人の感覚でオペレートされており、1秒でもタイミングが合わないと感動するシーンはできません。それには地道な稽古での確認作業、スタッフとのコミュニケーション、作品を理解する読解力などが必要です。最も重要なのは自分が体験した感動などをどれだけ多く持っているかです。
人間が公演を行う限り、舞台芸術の分野は将来AIに代わることは不可能です。
舞台スタッフに求められるもの
舞台芸術のジャンルは多く、どんどん新しい作品が誕生します。時には2.5次元と歌舞伎、ゲームとバレエなどコラボレーションでつくり上げる作品もあります。それには常に新しいことに興味を持ちながら伝統も理解することが重要であり、なにより柔軟性のある考え方が必要です。
一番簡単に得られる方法は、多くの舞台芸術を体験して感動することです。そしてその感動を、会場の雰囲気、その瞬間の気持ちなどと共に記憶していくことです。それと同時に人に夢を語ることができる人物であることが必要です。その夢を現実にできる仕事が舞台スタッフなのです。
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先生情報 / 大学情報
昭和音楽大学 音楽学部 音楽芸術運営学科 舞台スタッフコース 准教授 西海 幹樹 先生
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