文化や態度の違いを理解して、異文化の人とコミュニケーションしよう

文化や態度の違いを理解して、異文化の人とコミュニケーションしよう

英語でコミュニケーションをとるには

英語でコミュニケーションをとるためには、多くの英単語を覚え、辞書なしで使いこなせることが必要だと考えているかもしれません。ところが、それだけでは外国人と意思疎通がうまくいかない場合があります。というのも、言語以前の問題でつまずく可能性があるからです。それは、文化や人に接する場合の態度の違いの問題です。コミュニケーションには、言語以外にさまざまな要素があることを理解する必要があります。

文化や態度の違いで悩みやすれ違いが生じる

例えば、日本語会話での「はい」や「うん」といったあいづちは、相手の発言内容を理解しているというサインです。ところが、英語圏でのあいづちは、自分の意見を表明したいというサインです。あなたが英語での会話で日本語の感覚であいづちを打っていたら、相手はあなたの発言を待ってしまいます。
また、欧米では発言を重視する一方、アジアは空気を読むことを重視します。アジアでは、授業で生徒が黙っていると、教師は困っていることを察して生徒に「どうしたの」と尋ねます。欧米では、「あの生徒は何を考えているかわからない」「やる気がない」と判断します。このように、予想外のことで悩みやすれ違いが生じてしまうのです。

もともと違う人間同士、いかに乗り越えるか

アジアの人々の間でも、同様のことが起こります。たまたま教室で隣同士になった日本人とアジアからの留学生が授業中に楽しく話したとします。しかし、日本人でもシャイな人は、教室外でその人と出会ったとき、挨拶しないこともあるかもしれません。留学生は、仲良くなったと思っていたのに挨拶しないことを不思議に感じ、日本人との付き合い方に悩んでしまいます。こんな時、相手とはコミュニケーションの文化が違うということがわかっていたら、状況は違ってくるでしょう。異文化の人同士での考えのすれ違いは日常茶飯事です。「人間はもともと違うもの」という認識を持っていれば、さまざまな人とのコミュニケーションがうまくいくのです。

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山口大学 国際総合科学部 国際総合科学科 准教授 永井 涼子 先生

山口大学 国際総合科学部 国際総合科学科 准教授 永井 涼子 先生

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コミュニケーション学、応用言語学

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メッセージ

将来何をしようかと決める場合、細かいことを考えるのは難しいと思います、最初は、自分の直感や本能に従って、「これだ」と思って決めてもいいと思います。
一度決めたら、時には家族を説得してでもチャレンジしてみてください。そもそも挑戦には失敗がつきものなので、失敗して当たり前というという気持ちで気軽に飛び込んでみてはどうでしょう。間違えればやり直せばいいし、同じ方向でもさまざまな選択肢があります。広い視野で見ながら、じっくりと自分に合った世界を探してください。

先生への質問

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