「先生になりたい人」必見! 楽しい授業の秘訣とは?
「話すこと」より「話し方」
面白い授業とそうでない授業、その差は一体何でしょうか? 要因は場合によってさまざまありますが、中でも大きいのが「話し方」です。これはお笑い芸人と似ています。同じネタでも、言う芸人によって面白くもつまらなくもなるように、教える内容が同じでも、楽しくもつまらなくもなるのです。
例えば英語の授業で、教科書のテーマが環境問題の場合。これを、「はい、今日は28Pからやります」というような事務的な始め方や、プリントを配るだけの機械的な授業をしてしまっては、いくら内容が優れていてもやる気が起きにくいでしょう。ですが「エコカー減税やっていますね~」という雑談からスタートし、授業に関連していることをさりげなく伝えていけば、教わる側の気持ちも違ってきます。このように、お笑い芸人と同様、軽妙なトーク(話し方)は重要な鍵となるのです。
テレビショッピングは授業の見本
またテレビショッピングも、授業の見本そのものと言えます。まず注目すべきは、視聴者にふと「あ~良い商品だなあ」「お得だなあ」と思わせてしまう話術です。例えば「商品は5袋」と言う時に、「本当は3袋だけど5袋」と言い、お得感を出すことで聞き手に対して印象が良くなります。これは話している結論は同じでも、話し方で印象が変わる好例でしょう。
また、テンポのよさも学ぶべきポイントです。授業でも、テンポを殺さないように意識することはとても重要だからです。例えば、プリント配りをバタつかずスムーズに行えるか否かは、生徒からの印象を大きく左右してきます。これはささいなことだと思われがちですが、決して軽視できることではありません。実際に新人教師とベテラン教師の印象の違いは、プリント配りのスムーズさなどテンポの部分によるものが大きいことがよくあります。
このように、いい授業をするには、話す内容に加え、軽妙さやテンポが必要なのです。授業をより大きな視点から見てみると、新しい世界が広がります。
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