講義No.02263 外国語学

効果的な英語上達法ってあるの?

効果的な英語上達法ってあるの?

例文や類義語と合わせて単語を覚えよう

「英語を自由に話したり、読めたりできたら」と、思いませんか? でも、やはりマスターするのに魔法のような方法はありません。英語の能力を上げるには、「書く」、「聞く」、「読む」、「話す」の4つの技能を、うまく組み合わせて学習することが大切です。読んで理解することができても、話せるとは限りませんし、その逆もしかりです。ボキャブラリーの力(語彙力)も欠かせません。日本の学校の授業では、よく英語の一語に対して一語の日本語訳を当てはめるということをします。でも、これでは文章の内容や使う状況が変わってしまえば、わからなくなってしまいますから、面倒なようでも、単語を覚える時は必ずいくつかの例文と一緒に、また、合わせて類義語も覚えて、大きなイメージとして頭に入れておくことをおすすめします。

英語に触れる時間を増やすことで上達

効果的なリーディングの方法は、自分がざっと読めるレベルの文章を一度にかなりの量を読むことです。逐一日本語に訳す必要はありません。中学や高校の英語の授業では、1つの文に対して1つの訳文をつけますが、いちいち訳していては大量の文章を短時間で読むことはできませんし、訳したからといって文章を理解できているというわけでもないのです。要するに、英語を読んで全体を理解し、それを自分のことばで言い直すことができればいいのです。
何よりも大切なのは、英語に触れる時間を長くすること。高校の授業や受験勉強などでかなり難しい文章を読んでいて、英語の基本的知識はあるのですから、聞く量を増やすことで、少しずつ聞きとれるようになります。また、数行でもいいから毎日日記をつけたり、ALT(外国語指導助手)の先生と話をしたり、インターネットの英会話サイトを利用したりするのもおすすめです。また、わからないことはわからないと言うこと。わかったふりをしているうちは上達しません。「間違えた、恥ずかしい」という思いをすると、次回から同じ間違いをしなくなります。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

国際教養大学 国際教養学部 EAP(英語集中プログラム) 助教 長沼 奈絵子 先生

国際教養大学 国際教養学部 EAP(英語集中プログラム) 助教 長沼 奈絵子 先生

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メッセージ

英語は、コミュニケーションのツールの一つです。英語の勉強自体はつらいかもしれませんが、英語が自由に使えると、世界が広がって楽しくなります。今は、学校でALT(外国語指導助手)と話したり、テレビやビデオで英語を聞いたり、インターネットで海外の人とつながったり、英語でのコミュニケーションを試す方法はいろいろあります。英語に触れる機会をふやしていけば、必ずできるようになります。海外に行けば、さらに可能性が広がります。ぜひ、英語をマスターして、あなたの世界を広げていってください。

先生への質問

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国際教養大学の挑戦―それは、従来の日本の大学では実現が難しかった課題に向けて「国際教養」という新しい理念を掲げ、その特色を最大限に生かし、グローバル化が進む国際社会を舞台に存分に活躍できる優れた人材を養成することです。本学では斬新な教育プログラムに可能性を見い出した個性的な学生たちが、全国各地から集まっています。「ありきたりの大学生活では物足りない!」と考えているみなさん、「壮大な夢を抱く仲間たちとともに輝いてみたい!」と願うみなさんは、ぜひ一度本学を訪れてください。