スーパーの戦略を知って、お得に買い物しよう
チラシの目玉商品を探せ
スーパーマーケットの目玉商品は、チラシの四隅に配置されていることが多いです。これは消費者の視線をチラシ全体に誘導し、お買い得品以外の商品も買ってもらおうという狙いがあるからです。
チラシの「フォント(文字の字体)」にも注目すると、文字が大きかったり、色の付いた太文字や影つき文字になっていたりして目立たせてある商品は、お買い得品です。「曜日限定」や「タイムセール」となっている商品も見逃せません。これらは集客を狙った商品で、お店にとっては、ほとんど利益の出ない価格を設定していることもあります。
「チラシ掲載=安い」?
商品ごとの最低価格を調べ、「底値表」を付けると、賢く買い物ができます。例えば、通常1キロ158円の砂糖を、特売日は100円で売る店があるとしましょう。チラシには100円の時はもちろん、実は158円の時も掲載されています。「チラシに載っているから安い」とは限らないのです。1週間あるいは1カ月のスパンでチラシをチェックして、その店がどの商品をどれくらい値下げするのか傾向をつかみ、商品が最も安い時にしか買わないようにすると出費が抑えられます。
売り場に潜むマーケティング戦略
スーパーは「献立」をイメージさせる売り場作りをしています。例えば、特価の魚や肉の近くに少し高い白菜やネギなど鍋の材料を並べます。お買い得品より探しやすい位置に、よりランクの高い商品を陳列していることもあります。目玉商品と、そうではない商品を一緒に買ってもらうことで、売り上げを伸ばそうとしているのです。
買う時に気をつけたいのが「単位」です。通常5個入り150円の野菜がバラ売りで1個35円だったら、それはお買い得とは言えません。しかし、いくら安くても食べ切れない量を買えば、腐らせて無駄にしてしまいます。大家族にとっては割高な小分けのカット野菜も、少人数家庭の必要量や料理時間の節約など「利便性」が金額に含まれていると考えれば、割高とは言えないこともあるのです。
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東北工業大学 ライフデザイン学部 経営コミュニケーション学科 准教授 佐藤 飛鳥 先生
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