ゆるいコミュニケーションツール「ツイッター」
投稿は140文字以内。気軽につぶやく
インターネットの世界をはじめ、次々と新しい情報通信技術が誕生しています。その中でいま注目されてきているサービスに、短い文章を投稿するツイッター(Twitter)があります。この投稿された文章は、「つぶやき」と呼ばれ、1回のつぶやきは140文字以内に制限されていますが、短いために気軽に投稿できます。また、気に入った人のつぶやきを、自分のホームページに表示できる「フォロー」という機能があり、フォローする人やフォローされる人が多ければ多いほど、さまざまなつぶやきが短時間に多くの人に伝わります。なかなか話ができないような有名人とも、直接情報交換が可能なのも魅力です。
人間関係をあまり意識せずにコミュニケーション
では、なぜツイッターは支持されているのでしょうか。
理由の一つは、「ゆるい」コミュニケーションにあるでしょう。例えば、カラオケに行きたいとき、メールなら特定の相手に対し「今日歌いに行こう」と自分の意思を伝えなければなりません。これに対し、相手は返事をする必要があります。OKならば問題ありませんが、断りたい場合は負担になるかもしれません。ツイッターならば、このような場合、「歌いたい気分なう」などとつぶやきます。そのような投稿者の気分に賛同した人だけが、反応すればいいのです。つまり、人間関係を気にしすぎることなく、情報交換ができるメリットがあります。
気配を感じるコミュニケーションツール
今は離れた所の人々とのコミュニケーションは少ないでしょうが、例えば学校を卒業し友人や家族などと離れたと考えてください。もちろん仲の良い友だちとは、電話をしたりメールをしたりするでしょうが、お互いの生活もあるのでコミュニケーションが少なくなってくることがあります。こんな時でもツイッターなどでお互いにつぶやいていたらどうでしょう。相手を特定しないつぶやきを見ることでどのような生活をしているか、なんとなく理解し、相手の気配を感じることができるコミュニケーションツールだと言えます。
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佐賀大学 経済学部 経営学科 教授 羽石 寛志 先生
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