君はなぜ大学に行くのか?
「皆が行くから」という理由で大学へ進むのは危険
あなたは、なぜ大学に行こうとしているのでしょうか? また、高校と大学の違いについて、考えたことがありますか? 改めて尋ねてみると、「皆が行くから」「なんとなく」など、明確に目的を答えられない高校生も大勢いるのです。大学での勉強を、高校で行う学習や受験勉強の延長のように考えている人も多くいます。大学は、研究機関であり、学問を行う場所なので、自分をきちんとコントロールしていかなくてはなりません。「とにかく大学に入ればいい」と思っていると、せっかく勉強して大学に入学しても、目的を見失ってしまうおそれがあります。
国内にとどまらず、世界規模で将来を考えてみよう
日本は、今大変な状況にあります。2007年をピークに、人口が減り始め、おそらくあなたが退職する頃までには、約3000万人が減少して一億人を切っているでしょう。地球規模で見ても、そんな国はありません。そうなった時に、どう生きていかなくてはならないか、一度きちんと考えてみてほしいのです。最近では、大学生に将来就きたい職業を聞くと、多くが公務員と答えるようですが、人口がこんなに減ってしまっては、公務員の枠も減り、給料も多くは出なくなります。これからは、国内の小さな規模でなく、世界に出て行こうという気持ちが必要になってくる可能性があります。
21世紀を考えるキーワードは?
21世紀をどんなキーワードで考えていかなくてはならないでしょうか。世界に目を向けると、「食糧」「エネルギー」が大きな課題になり、日本では「少子高齢化」ということになります。時代の変化は思っている以上に劇的なので、いろいろなことを勉強し、さまざまな人と会って、視野を広げて将来について考えていく必要があります。自分の能力を使って、世の中に貢献していく仕事に就く、大学は、その準備のための場所でもあるのです。
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先生情報 / 大学情報
山形大学 エンロールメント・マネジメント部 教授 門馬 甲兒 先生
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