ワクワク! 楽しい! 感性をものづくりに生かす「感性工学」
楽しい! 製品づくりを研究する「感性工学」
日本製のスマートフォン(スマホ)は、CPU、ディスプレイの解像度、通信速度など、高い性能を誇っています。しかし、日本のスマホよりも、米国メーカーのiPhoneの方が欲しくなるのはなぜでしょうか? それは私たちが製品に、性能や便利さ以外の要素を求めているからです。感性工学は、「持っていると、楽しい!」「使っていて、ワクワクする!」といった説明のできない人間の感性を心理学の手法を用いて測定し、感性に合った製品をデザイン設計する研究分野です。
これからは身体と物体でネットにつながる?
パソコンやスマホは通常、マウスやキーボードを操作したり、ボタンや画面にタッチしたりすることでネットにつながります。でも、そのようなバーチャルな画面にアクセスするのではなく、リアルな物体に直接ふれることで、自然にネットとつながる「フィジカル・コンピューティング」が注目されています。例えば、身体の動きを察知するゲーム機のコントローラを使って、ジェスチャーでパソコンを操作するなど、身体でコンピュータとやりとりをするという概念です。
将来、壁やドア、空間のいたるところにコンピュータを埋め込み、ごく自然に身体を介してネットとつながることができれば、毎日はより豊かで楽しいものになるでしょう。
文系の感性を生かしてコンテンツをつくる!
感性工学と関わりの深い、ものづくりの環境も近頃は変わってきました。インターネットを通じて情報が豊富に手に入り、プログラミングなどの技術も無料で公開されています。3Dプリンタの普及で、立体的な図面があれば、個人や少人数のグループが自宅や倉庫で、実物の製品をつくることも可能になりました。そこで重要になってくるのが独創的な「アイデア」です。理系だけではなく、文系の多くの学生が「かわいい」「ワクワク」「楽しい」という感性を生かして、優れたコンテンツをつくり、発表する時代が訪れているのです。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。
先生情報 / 大学情報
愛知淑徳大学 人間情報学部 人間情報学科 教授 國分 三輝 先生
興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!
感性工学、人間工学、認知心理学先生が目指すSDGs
先生への質問
- 先生の学問へのきっかけは?
- 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?