会社をつくるには? ~ビジネスの種はあちこちにある~
インターネットでも起業できる
アメリカでは若手経営者の企業を「スタートアップ」と呼び、資金を出すことにあまり抵抗がありません。他方、日本ではひと昔前までは起業するとなると、莫大な資金が必要でした。また、目に見える成果を出さないと銀行もお金を貸してくれませんし、出資してくれる人も見つかりませんでした。日本ではリスク回避の風潮が強いのです。
ところが、現在ではインターネットなどITの活用により、投資家の力を借りなくても起業の可能性が開け、アイデアと工夫次第では、ビジネスを大きくすることも夢ではありません。新しい会社を立ち上げて経営者になるハードルは低くなってきたのです。
社会の問題をビジネスで解決
それでは、学生にとってどのようなビジネスが起業しやすいのでしょうか? 最近注目されているのが「ソーシャルビジネス」です。これは、社会的な問題を、ビジネスを通して解決しようというものです。これまで社会的な課題の解決は、ビジネスには結びつきにくいとされていました。例えば、社会的に弱い立場にある人に対しては、NPO法人やボランティア団体などがサポートを行ってきました。それはとても意義のある活動なのですが、寄付や個人の負担が前提にあり、いつ状況が変わり、途絶えてしまうかわかりません。しかし、もしそれがビジネスになるのであれば、持続して活動を行うことができますし、雇用を生み出すこともできます。政府がこの分野のビジネスを奨励していることもあり、これからの発展が期待されます。
新しいビジネスを考える必要性
ソーシャルビジネスのように、困っているところ、足りないところにビジネスが生まれる「種」があります。また、経済情勢が厳しい今、会社に就職しても、ただただ決まった仕事をこなすだけでは、いつ自分の立場が危うくなるかわかりません。いかにして新しいビジネスを生んでいくのか、個人としても、会社としても考えていくべき時代になっています。また、そこに新しい可能性と未来があるのです。
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先生情報 / 大学情報
阪南大学 経営学部 経営学科 教授 福重 八恵 先生
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