こんなところにも外国人? 観光で地域を元気にする!
「おもてなし」の地域づくり
近年、日本を訪れる外国人旅行者の数が急激に増えていますが、それにともなって、これまでメジャーだった場所以外にも魅力ある観光地を求める声が高まってきています。また、これまで観光地として栄えていなかった地域では、自治体を中心に観光事業を強化しようという動きが活発になっており、近隣の大学が観光を通じた地域づくりに協力する機会も増えつつあります。
地域の人の「愛着」がカギ
例えば、学生たちが地域づくりに関わる場合、実際に現地を歩いてインタビューを行い、その地域の歴史や文化を調査し、それらをもとに地域づくりのデザインを考え、地元の自治体や企業などに向けて提案します。そして、プランが採用されれば、一緒に実践していきます。地域づくりを考えるのに一番重要な視点は「アタッチメント」――「愛着」です。地元の文化財など、観光資源に対する地域の人の愛着を呼び起こすこと、そして、その愛着をどのように増幅させるかを考えるのが地域づくりのカギになります。国内外の人に注目されるためには、まず、地域の人を味方につけて、その土地に愛着をもってもらい、地域ぐるみで魅力を広めるというムーブメントが大事なのです。
ヒントは日常や身のまわりにたくさん!
例えば、築50年以上たっている建物で、貴重なものは文化庁に申請して認められると登録有形文化財に指定されます。その建物を活用してミュージアムにする、あるいは空いている古民家を宿泊所として外国人旅行者に利用してもらうなど、地域づくりのヒントは、地元の人が気づかない日常や身のまわりに眠っています。
2020年の東京オリンピック開催を控え、これからは「観光地でない地域の観光」が一つの課題になっていくでしょう。新しいものをいちから作るのではなく、土地に息づく独自の歴史や文化を生かすことで観光資源になるなら、どこの地域にも発展の可能性が出てきます。そう考えると、「観光学」の分野から地域に貢献できることも、たくさんありそうです。
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先生情報 / 大学情報
阪南大学 国際学部 国際観光学科 教授 和泉 大樹 先生
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国際観光学先生への質問
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