ITで夢をかなえるシステムデザイナー
システムデザインとは
「システムデザイン」とは、複数の機能を組み合わせて特定の目的を達成するシステムの設計図です。システムデザイナーは、例えば学校を建てる時に、どのような教室が必要か、音楽室はどこにあるべきかなど、全体の構造を考えます。そして、教室の内装や机の配置など、具体的なデザインを行います。ITシステムでは目標を実現するために必要な機能を、実現可能なブロックに分解して、それらを配置し、最適な構成を決定します。さらに、性能、価格、耐故障性、必要時期などの要件を定義して、それらを満たすのに最適な設計図を作成します。
AIで推しの顔に近づける?
システムデザイナーは、日々の生活の中で「こんなことができるといいな」という小さな夢を見つけた時に、それを実現するための設計図を描けます。例えば、「推しの顔に寄せるメイクをしたい」という願いをかなえるAIシステムです。指定したメイクを施したらどうなるかを見せてくれるAIアプリは今もあります。しかしこのようなアプリでは、「自分」という個別の顔を「推し」という特定の顔に寄せるにはどうメイクをすればいいのかはわかりません。そこで、自分と、なりたい推しの顔写真を元に、推しの顔に寄せるためのメイク方法を教えてくれるAIメーク指導システムがデザインされます。
ほかにも「テニスが強くなりたい」という願いをかなえるために、対戦相手のフォームを見てボールをどこに打つかを予測するシステムや、クジラの尾びれの写真を目で見て二千頭の中から個体を特定するという、大変な労力の作業を軽減するAI識別システムが開発されています。
未来を創るシステムデザイナーに
実現不可能に思える大きな夢も「一番したいことだけを実現する」という方針でデザインすると、実現できる方法が見えてきます。生成AIの発達により、手軽にシステムを開発することが可能になってきた今、システムデザイナーは世界を変える可能性を秘めているのです。
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