赤ちゃんとの出会いは「未知との遭遇」だ!?
子育てはいつも手探り
テレビや雑誌で見かける赤ちゃんは天使のように可愛くてきれいです。そんな姿に憧れて親になったのはいいけれど、涙とよだれでグチョグチョの赤ちゃんをだっこしたり、おむつを替えながら「こんなはずじゃなかった……」と思っているパパやママもたくさんいるのです。育児ストレスはこんなところからも芽生えてきます。子育てを間近に見る機会の少なくなった現代の親たちにとって、子どもとの出会いはまさに未知との遭遇なのです。英語などのおけいこ事に通わせる親が多いのも、日々の子育てでは見えにくい子どもの成長の姿がはっきりと確認できるからなのかもしれません。
子どもと一緒に育っていく
子育ては誰もが初めての体験です。新米のパパやママが戸惑うのも無理はありません。子育ての先輩である祖父母と同居する家庭も少なくなって、育児雑誌やSNSから必死で情報を集めながら子育てを行っているのです。実は、赤ちゃんを産んだからといってすぐに一人前の親になれるわけではないことが、いろいろな研究からわかってきました。子どもの成長や発達にあわせて、親自身もゆっくりと発達していくのです。もし5歳の子どもを育てていれば、25歳の母親も40歳の母親も、どちらも同じ「経験5年の母親」なのです。
子育ては豊かな人間関係をもたらしてくれる
子育ては確かに大変ですが、親にとってもとても大きな意義があります。子どもと一緒に考えたり悩んだりすることで自分自身の育ち直しを経験する人もいます。子どもに自らの生き方を見せる中で、「どんな価値観や考え方を持つべきか」と真剣に自己を見つめ直す機会を得る人もいます。人と人との心の絆を心理学では「愛着」と呼びますが、子育てを通して、子どもや家族、子育てをサポートしてくれる周囲の人々との間にしっかりと愛着を形成し、それまで以上に豊かで幸せな人間関係を築き上げることができるのです。
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