インターネットを使って、「人」も「モノ」もネットワークでつなぐ!
画面から飛び出して、何でもつないでみよう
無線を使って遠隔操作するラジコンは、見通せる範囲内でなければ命令信号を伝達できないというのが一般的です。しかしインターネットを使えば、地球の裏側にいても操作できます。ラジコンにカメラを取りつけ、画像をこちらに送信するシステムを組み込めば、どこで、どんな動きをしているのかを確認することも可能です。
インターネットを介して多面的につながることは、私たちの日常でも当たり前になりましたが、そのほとんどは画面の中の出来事です。画面から飛び出してインターネットを活用してつながるシステムがあったら、世の中はもっと便利になり、面白くなるはずです。
あらゆるモノがつながる「IoT」の時代
これまでインターネットは人と人、人とアプリケーションを結びつけるものという認識でした。利用者が主体的に操作することで情報のやり取りが行われます。
今、注目を集めているのが、インターネットに多様な「モノ」を接続し自律的な情報のやり取りを実現しようという「Internet of Things(IoT)=モノのインターネット」という考え方です。インターネット技術と各種センサー・テクノロジーの進化により、家電や車、家に病院など、世界中のさまざまな「モノ」がインターネットによりつながりはじめています。
インターネットを介して得られるデータを活用する
インターネットに接続して計測データやセンサーのデータ、制御データなどを通信することで、離れたモノの状態を知る、離れたモノを操作するなど、IoTは社会生活にも浸透しつつあります。芝生のスプリンクラーが芝の状態や天気予報、水道料金などに関する大量のデータに基づいて、撒く水の量を最適化してくれることが当たり前になる時代も、そう遠いことではありません。また離れたモノの状態を知り操作することができれば、人の侵入が困難な災害地域などでも、大いに力を発揮することになるはずです。
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東北工業大学 工学部 情報通信工学科 教授 松田 勝敬 先生
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