外国人から見た「ニッポン」の姿とは?

外国人から見た「ニッポン」の姿とは?

「おもてなし」だけではない、外国人観光客の目的

インバウンド消費、爆買いという言葉に代表されるように、外国人観光客が急増しています。外国人観光客は日本に何を求めてやってくるのでしょう? 観光からショッピングやグルメまで、さまざまな目的はありますが、日本にどのような印象を持ち、何を望んでいるのでしょうか? 観光客のニーズも多様化し、外国人観光客向けの特別な対応も行われています。例えば、お寺を貸し切って本来非公開の場所に招待し、限定のおもてなしをするといったツアーも実施されています。

東洋の神秘というイメージに合わせてきた日本人

19世紀末に作られたオペラ『蝶々夫人』では、従順な日本人女性が描かれています。イギリスの風刺画など、西洋では極東の国・日本やその文化を「東洋の神秘」として描いてきました。明治時代には、外国人が抱く日本人のイメージに近づけることで成功を収めた女性がいました。オペラ歌手の三浦環(たまき)です。「世界の環」として海外で活躍しました。
現代の日本女性の「美しさ」の基準を、外国人はどのようにとらえているかを知る資料があります。「ミスユニバースのハウツー本」によると、ミスコンテストで海外の審査員は「日焼けした肌」「離れた目」が東洋的で美しいと評価するようです。昔も今も、東洋的な神秘性に魅せられるという点では、日本人に対するイメージがあまり変わっていないことがわかります。

日本の文化を英語で説明できますか?

外国人から日本の文化について尋ねられたとき、英語が話せるかどうかという以前の問題として、そもそも日本の文化について知っているのか、説明することができるのかという問題があります。私たちは自国のことを知っているようで意外と知らないものです。まずは、外国人に説明できるように、日本の文化についての知識を身につけることが重要です。その上で、それを英語で表現するコミュニケーションスキルを磨くことが必要になってくるでしょう。

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先生情報 / 大学情報

桃山学院大学 国際教養学部 英語・国際文化学科 准教授 片平 幸 先生

桃山学院大学 国際教養学部 英語・国際文化学科 准教授 片平 幸 先生

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国際文化学

メッセージ

鎖国が終わり19世紀末に来日した外国人たちが、日本の庭園にどのような印象を持って鑑賞したのかを研究しています。海外の図書館に所蔵されている資料を参考にしながら、どのような過程で庭園に興味を持ったのか、また日本人に対してどのようなイメージを抱いていたのかなどを調査しています。
また、最近外国人観光客が増えていることから、現代と当時の外国人の共通点や相違点も検証しています。「外国から見た日本」をテーマに一緒に学んでいけたらと思います。

先生への質問

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