デザインの力は無限大! 感覚を研ぎ澄まして未来をクリエイト

デザインの力は無限大! 感覚を研ぎ澄まして未来をクリエイト

都市や社会の問題をデザインの力で解決する

都市や社会の問題を解決するうえでも、デザインの力は大いに役に立つと考えられています。例えば、放置自転車の増加に悩んでいる場所では、注意を促す看板のデザインを工夫するだけではなく、アート作品を配置して自転車を置きにくくするような工夫も考えられます。
人はなぜ自転車をそこに置いてしまうのか、どのようなことがあれば自転車を置かなくなるのか、さまざまな角度から考えていく中で、今までにないアイデアが生まれてくることもあります。

感覚を研ぎ澄まして新しいデザインを生み出そう

これまでの固定概念にとらわれない発想を生み出すには、どのようにすればよいのでしょうか? ひとつは、今ある課題について、過去の経験にとらわれず深く掘り下げていく中で、新しい道筋が見えてくることがあります。また別の方法としては、自分だったらどうしたいのか、自分自身に徹底的に向き合っていく中で答えが見つかることもあるでしょう。多くの人が見逃していたり、気づいていなかったりするところに、新しい発見が埋もれていることも多々あります。私たちが普段、何気なく使っている物や身の周りに、デザインのヒントは転がっているので、普段から感覚を研ぎ澄ましておくことが重要です。

デザインの可能性は果てしない

これまでにない素材の組み合わせや、3Dプリンタなど新しい技術の導入によっても新しいデザインを生み出せるチャンスは拡大しています。デザインとは、課題を探し出すのも、答えを出すのも自分自身で、答えは無限大にあるものです。
歴史に名の残るデザインを振り返れば、その多くは生み出された当時はかなり挑戦的なもので、それまでの世の中にはなかったものでした。ところが、いつの間にか当たり前のように私たちの生活に溶け込んでいるものはたくさんあります。10年、20年先の未来を見据えて、今の世の中にないものを生み出していくことは、「デザイナー冥利(みょうり)に尽きる」ことなのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

東京都立大学 システムデザイン学部 インダストリアルアート学科 教授 藤原 敬介 先生

東京都立大学 システムデザイン学部 インダストリアルアート学科 教授 藤原 敬介 先生

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システムデザイン学、デザイン学

メッセージ

これまでに学んできたことの多くは、与えられた問題に対していかにスピーディーに答えを出すかだったと思います。しかし大学で学ぶということは、まず自ら問題を見つけ出すことから始まります。そしてその答えが無限にあることを知っておいてください。
自分の思いや考えを信じながら、自分なりの答えを出していくことは決して簡単ではありません。迷うことや悩むことばかりでしょう。しかし、あなたの純粋な思いや考えを信じてください。素晴らしい未来を作っていけることでしょう。志のあるあなたと一緒に学べる日を楽しみにしています。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

東京都立大学に関心を持ったあなたは

東京都立大学は「大都市における人間社会の理想像の追求」を使命とし、東京都が設置している公立の総合大学です。人文社会学部、法学部、経済経営学部、理学部、都市環境学部、システムデザイン学部、健康福祉学部の7学部23学科で広範な学問領域を網羅。学部、領域を越え自由に学ぶカリキュラムやインターンシップなどの特色あるプログラムや、各分野の高度な専門教育が、充実した環境の中で受けられます。