英語を話せるようになるために、声に出して繰り返し発音しよう!
「話せるようになる」英語教育
日本での英語の勉強といえば、机に向かい、教科書を開いて、ペンを握り、黙々と単語を書いて暗記するものだという思い込みがあるようです。もちろん読み書きは大切です。ただ、言語学習において話せるようになるには、読み書きと同じように、ひたすら口に出して発音する練習が必須です。発音できるようになれば、聞き取れるようにもなります。
リズムを体感できる「ヒップホップ」
言語には必ずリズムがあります。英語ももちろんそうです。それを理解するのにちょうどいいのが、英語の「ヒップホップ」です。一定の決まったリズムと強弱があり、韻(いん)を踏むので耳にも残りやすく、聞いていても楽しめます。最初、何を言っているのかわからず尻込みする学生には、聞こえる単語を確認し書き出して、次にリズムに乗せて何度も何度も繰り返し発音させるようにします。
実際に英語を話すときは、しばしば複数の単語をまるで1つの単語のように、つなげて発音します。外国語として英語を勉強している学生にとって難しいことですので、これらの発音の練習は授業時間だけでは足りません。家でも繰り返し練習することが必要です。すると、尻込みしていたヒップホップを、原曲に合わせてリズム良く口ずさめるようになります。口と耳が慣れてきたら、次に勧めたいのが英文を聞きながらひたすら口まねをする「シャドーイング」です。さらに、きれいな発音で早口で、内容の難しい英語のニュースに挑戦してみるのもいいでしょう。
達成感を繰り返し得ることが大切
英語学習で大切なのは、「できた!」という達成感です。それを繰り返し感じることです。この達成感は、ただ楽しく英語に触れるだけでは得られません。時に、スムーズに発音できないことや、難しいフレーズを「どうしても発音できない」といら立たしく思うこともあるでしょう。そのようなときは1~2時間休憩し、再びトライすると意外とスムーズにできるものです。できない箇所があるのは、次に達成感を得られるチャンスなのです。
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先生情報 / 大学情報
桃山学院大学 人間教育学部(※2025年4月開設) 人間教育学科 准教授 デッカー・ウォーレン 先生
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